将棋の終盤を切り取り、無駄なくまとめたものが詰将棋です。よって、基本的なルールは将棋とまったく同じです。 以下に、詰将棋を楽しむために必要なルールを掲げます。 詰将棋を解く場合はもちろん、作る場合もこれらを基本とします。
1)先手(以下、攻方)、後手(以下、玉方)が交互に指します。 2)攻方は玉方の玉を詰ませることが目的です。 3)攻方は必ず相手の玉に王手をかけなければなりません。 4)また、玉方は必ず王手をはずさなければなりません。 5)玉方は盤上と攻方の持駒以外のすべての駒(ただし王は除く)を合駒として使用できます。 6)玉方は最も長く手数がかかるように逃げなければなりません。 7)無駄合いはしないようにします。 これらの中で、6・7については少し掘り下げておきましょう。
6)玉方は最も長く手数がかかるように逃げなければなりません。 右の図で3三金の王手に対し、3一玉は3二銀の1手で詰みます。しかし2一玉と逃げれば、3二銀、1二玉、2三金まで3手かかります。 この場合、玉方は最長手数である後者を選ばなければなりません。
7)無駄合いはしないようにします。 右の図で1八歩と持駒を使って合駒をしても、1八同香で再び合駒以外に王手を防ぐことができなくなります。このような合駒を「無駄合い」といい、してはなりません。 右の図はこの局面で詰みとなります。