【正解】21桂成、同玉、32角、31玉、43桂、32玉、31桂成、同玉、33香、21玉、32香成、同玉、33龍、21玉、13桂、11玉、31龍まで17手。
★初形を見て、53龍がクィーンなら31龍で詰みなのに……と考えると、それがいいヒントになります。って、そんな人はさすがにいないですね(^^;
★何とかして32玉の形にすれば、33龍以下容易な詰み。あの手この手で玉を誘惑しますが、さらりひらりとかわされます。金がないと苦労しますが、最後は金の代わりの32香成が出来て誘惑成功となりました。
★変化を詳記しておきます。4手目11玉は23桂、同金、12香、同玉、23飛成、同香、22金以下。6手目同香は51龍以下。12手目11玉は22成香、同金、13龍以下駒余り。この12手目の変化が創作の出発点でした。どんどん逆算して出題図にたどりついたものの、この初手は平凡すぎます。いろいろ考えているうちに、詰上り図との対比に気付き、ならこれでいいか、と(^^;
GEDZI「▲3三龍を実現させるまでの手順の妙が良いですね」
S.Kimura「無条件で3二玉に引きずり出すまでが苦労した」
MAKO「必然の初手の意味が最後にわかる。持駒を細かく捨てて、いつのまにか龍が31へワープ!これは驚き!」
★やっぱり必然ですよねぇ。
けんきー「守備駒は動かず、ひたすら玉だけが動くのが意外でした」
岡本敏男「12手目1一玉と逃げると2二角成から清算して23手詰になるのでは?」
★上記の通り、割り切れています。
花田幸弘「実戦的で一番とっつきやすかったです」
岩田章利「初手2三桂を考えたが、足りません(筋違い~)。4手目3一玉に対し4三桂がいい。取れば5一龍で金を入手、使える。角、桂、香も捨てねば玉をおびき出せず」
玉藤久雄「連続駒捨てで龍を33に、これも気持ちのいい作品でした」
錦織 達「比較的難しい問題でした」
金田拓海「13桂に同金の変化の1手詰になかなか気づきませんでした」
原科佐登己「おもしろい」
江沢民子「3二角に気付かずに手間が懸かった。好手ですね」
高野甚蔵「初手は必然だが、その後、10手もかけて32に玉を呼び出す。こんな細やかな手の創り方を、僕も勉強しなくては」
佐藤陽一「なかなか3二へ玉が来てくれないので困りました」
市原 誠「龍で5一の金を取る筋で詰ますのかと思ったが、5一の金に触らない摩訶不思議な手順が続く・・・。まるで手品を見ているような気分です」
松田哲裕「詰上りがなかなか見えなかった。還元玉なんですね」
神無七郎「初形から53龍→31龍と移動しただけの詰上りに17手もかけて到達する不思議な作」
西尾行広「頭が丸い駒を上手に使う」
青山良秀「「大駒はただ捨て」を頼りにエイヤと32角を打ったら詰んでしまった。21玉、33龍の形なら詰みとわかる、筋に明るい方は早く解けたでしょう」
川島 誠「玉を32に引き出すのに角、桂、香がいるなんて不思議ですね」
大島春美「3手目に感心」
谷口翔太「32に王を引き出す手順に妙味あり」
辻 健輔「@を解いた後だからか、解いた後が重い感じがしてしまう」
★すぐに取ってくれる捨駒というのが少ないですからね。
田爺「軽妙。変化が意外と難物」
東京農業大学第三高校将棋部「13手かけて龍が31に移動するわけですか! 気持ちよく騙された様です」
藤崎博也「13の桂の成捨てに始まり、手駒の角桂香を捨てながら最後にまた13に桂を打ち、攻方の龍以外は最初と全く同じ構図で詰上りとは巧妙で、大変な傑作と思います」
★友人に「龍がクィーンの動きをするでしょ?」と見せたところ、「ヒラタのテーマだね」と返されてしまいました。ヒラタのテーマとは「初形と詰上りの差を極力少なくする」とかそういうものだったと思います。人によってはいろんな見方があるなぁ、と思ってしまいました。
南英治「10手かけて玉を21から32まで移動させる手順が気持ちよかったです。さらに香打が限定打だったら(しかも33くらいで)むちゃくちゃカッコいいのですが・・・」
名越健将「還元玉+全動玉。8/29、パラ8月号の解答を出した日に解き始め、一応その日に解けました」
流「打ち換え、原型消去など手筋のオンパレード。飽きない好手順です」
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