【正解】36と、同玉、35と、同金、39龍、47玉、38金、56玉、57歩、同玉、48龍、56玉、58龍、同と、65銀、46玉、35角、同玉、34と、同玉、43銀不成、35玉、44銀不成、同玉、53銀不成、35玉、44銀不成、同玉、34金、55玉、73馬、66玉、55馬、75玉、64馬、85玉、74銀、85玉、75金、同龍、73馬まで41手。
【解答成績】解答者数51名、誤解0名、無解28名=正解者数23名
★恒例の4文字あぶり出しです。しかし、いつになく難しい箇所がひとつあり、多くの無解者が出ました。
★その関門が5手目39龍。普通なら38龍と攻めるところですが、以下46玉、35角、55玉、65金、56玉で打歩詰の局面に陥ります。もし39龍と指していれば、ここで57歩が打てる……という仕掛けです。それならばと6手目38歩の中合が利きそうですが、同龍、46玉、35角、55玉、44角、56玉、57歩、同玉、48金、56玉、57歩以下で詰み。歩1枚だと詰まない手順が2枚だと詰むわけです。あぶり出し=逆算での創作は明らかですし、作者の力を考えてもそれほど難しくならないはずなのですが(^^;、この手だけは何かが微笑んでくれたようです。
★右下を脱出して右上に行くと、今度は銀不成のラッシュがお出迎え。最後は左辺に行き、馬銀コンビが玉を追い詰めていきます。最後は詰上り「4000」が出現。
【変化】
2手目同金、35角、同金、17金、37玉、38歩、36玉、35と、同玉、25金、同玉、45龍以下。
6手目46玉、35角、55玉、65金、56玉、57歩、47玉、37金まで。
6手目38歩合、同龍、46玉、35角、55玉、44角、56玉、57歩、同玉、48金、56玉、57歩以下。
8手目36玉、37金、25玉、26金以下。
8手目46玉、35角以下。
16手目57玉、35角以下。
22手目同玉、44金、32玉、33馬以下。
22手目25玉、15馬、35玉、34銀成、同玉、24金、35玉、25馬、46玉、47馬以下。
【不要駒】
27歩と29歩はいずれか1枚不要。
54香は不要。桂でも可。桂だと変化が増えるが、桂不使用を優先。
★創作期間は3週間弱。過程は次の通りです。■3案目の収束が本作。それまで「4」を1段目〜5段目まで使用した大きな形で考えていました。あまり捗らなかったので、コンパクトな形に変えて逆算スタート。■銀不成ラッシュのところは、もう1回銀不成を入れる案もありましたが、残念ながら伸びず。■39龍のところは、「そんな逆算が成立するわけない」と思いながらとりあえず考えてみて……「え?入るの!?」。たまにこういうことがあるので詰将棋の創作はやめられません(^^; ■18香を打つ逆算も可能ですが、残念ながら19香との差別化ができません。
★それでは短評です。まずは無解の方からも多くのコメントをいただきましたので、いくつか紹介します。 野甚蔵「初手は「36と、35角、17金」が有力。はじめはと金を捌くのが普通だから、「36と」と思うが、同玉、同金がともに手が続く。3六と・同金は、3五角・同金・1七金・3七玉・3八歩・3六玉・3五と・同玉・2六金打・2四玉・1五金・1三玉・1四金・同玉・2六金・2四玉・4三と・2三玉・3三角成まで21手で詰むので、これが変化とすると意外に手がすすみ「3六と・同玉・3五と・同金・3九龍・4七玉・3八金・5六玉・5七歩・同玉・4八龍・5六玉・5八龍・同と・・・」で下辺に00が現れ、どうも正解のようです。今日(元日)は他の詰棋もいろいろ解いて、一日が終わってしまいました。時間切れで残念です」
大森常一「打ち歩詰の呪縛から逃れられませんでした。投降」
★はまってしまいましたか……。
坂野 均「4000が炙り出てくるはずだが・・・解けない ( ̄□ ̄||| ガ−ン」
やまかん「しばらく考えたけどわからないので鑑賞。なるほど、なるほど、うまいもんです。最後あぶり出しが完成したときは拍手!」
★それでは正解者の短評をどうぞ。
Tazu@「打歩回避の伏線、千鳥銀。見事」
ishibon「「4000」のあぶりだしが想定されると分からなければ、とても解答できなかった。最初の5手くらいまでがハードでした。2八金の扱いで苦闘しました。後は、玉の逃げ方と7三金の取り方を考えながら、なんとか「4000」が現れてくれた。のべ4日間もかかったので、くたびれた」
★お疲れ様でした。
shima「自力で解いた最長記録かも? 打ち間違いがないか不安です...」
(無名)「銀不成の連続技が印象的でした」
3時のおやつ「打歩詰打開の3九龍がなかなか見えず往生した。やはり詰将棋はこれくらいのスケールがあると解いたという達成感が全然違う」
★制覇した!という感覚が味わえますね。
しろねこ「手が出ません」
ほい「詰上り予想という秘技を使って、珍しく長編詰将棋が解くことができました。打歩回避の竜離し→銀不成の舞→5五馬等の馬追いと、こんな曲詰めなのに定期的に技が出てきてスゴイ!」
蒲 登禄「銀生の扱いが上手い」
厳 正輝「詰め上がり4000が出たー。四連続銀不成も収束も大絶賛です」
市原 誠「斜め駒が良く活躍しましたね!」」
占魚亭「詰上りが見えているので、手数は長いが結構簡単。3五角〜4四銀不成が気持ちのいい手順。4000回到達、おめでとうございます」
谷口翔太「大型曲詰に感動、よくぞ創ったり! 中盤、銀生の追撃が面白い」
竹中健一「39竜と寄る手など巧手も入っていて、それで詰め上がりが「4000」ですか! 見事な作品としか言い様がないです!」
★谷口さん、竹中さんに褒めていただけると、やっぱり嬉しいです(^-^)
島谷武志「38竜で1週間苦闘しました」
内藤英一郎「4手目を3八龍とばかり考え、おまけに合駒?それは桂馬しかない!と思い込み・・迷路に。でも3九龍に気づいてからは案外すんなり。最後に4000が出てきてすごすぎると感動しました」
名越健将「39龍に対する38歩合が有効合か調べるのに苦労しました」
★歩中合で逃れっぽいなぁ……と考えていただけに、この変化が詰んだのは驚きでした。
螽斯「祝、偉業4000回」
【正解者】
Tazu@■島谷武志■内藤英一郎■名越健将■ishibon■shima■3時のおやつ■しろねこ■ほい■アマ六段+ヘボ弟子■岡田栄二■蒲 登禄■厳 正輝■市原 誠■小林芳明■松浦義成■占魚亭■谷口翔太■竹中健一■塚ア彰仁■螽斯■躑躅■(無名)■
【総評】
アマ六段+ヘボ弟子「問題1・2の詰上がりは「4」・「K」。問題3は問題図が「4K」。Kはキロで、1,000を表わす記号。問題4は詰上がりが「4000」。ウ〜ン、素晴らしいですね!! 先月このサイトを見つけて、今回初めて応募させて頂きました。自分は初心者なので問題1・2しか解けず、父(免状アマ六段ですが、機械音痴でPCやりません)が問題3・4を解きました。問題3の6手目の合駒の選択が勉強になりました。今後もご活躍を期待します!」
★親子で詰将棋解答、楽しい雰囲気が伝わってきます!
伊藤美昭「初めての解答、3問までは解けたと思うが、パラとは違う楽しさ」
谷口翔太「4、000回とは凄い記録ですね。でも、これは通過点。次の5,000回の出題時にも解答したいな、です」
★5千とは言わず、6千でも7千でも、お待ちしています(そんなにtry everyday!を続けるのか!?)。
竹中健一「それにしても4,000回とは素晴らしいです。管理人さんこれからも頑張ってください!!」
内藤英一郎「おめでとうございます。本当にすばらしいサイトです。これからもTEDを楽しませていただきます」
★楽しみにしていただける間は頑張りたいと思います(^-^)
【全問正解】
ishibon■shima■3時のおやつ■しろねこ■ほい■アマ六段+ヘボ弟子■岡田栄二■蒲 登禄■厳 正輝■市原 誠■小林芳明■松浦義成■占魚亭■谷口翔太■竹中健一■塚ア彰仁■螽斯■躑躅■(無名)■
【当選者】
A賞/各問題の正解者からそれぞれ1名ずつ(計4名)に詰将棋パラダイス最新号贈呈(もしくは誌代入帖)
B賞/全解答者の中から抽選で3名に詰将棋の書籍を贈呈。当選確率は、正解数に応じてアップ(例=3問正解の人は2問正解の人より3/2倍アップ)。あとは抽選マシンにおまかせです。
A賞/
詰パラ最新号:4名様=RedFiveさん、アマ六段+ヘボ弟子さん、竹中健一さん、岡田栄二さん
B賞/
・詰将棋作品集「曲詰百歌仙」門脇芳雄著:1名様=占魚亭さん
・詰将棋作品集「伊藤果の詰将棋110」:1名様=安島正浩さん
・詰将棋作品集「須藤大輔創作詰将棋第一巻&第二巻」:1名様=佐藤 司さん
★以上7名様に決定しました。おめでとうございます!
→出題ページ
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