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【作者】武 紀之 【正解】41角、32香合、13桂成、同玉、14歩、同玉、23香成、34香、24成香迄9手。 【解答数】139名→誤解15名 ★金銀を使わない貧乏図式で、さらに盤上と持駒を合わせて各種2枚ずつ使用の対子(といつ)図式。まずは見た目で楽しませてくれます。 ★最初に目につくのは25桂でしょう。いかにも捨ててくれと言わんばかりの配置。そこで初手13桂成は同玉、14歩、同玉と進み、ここで41角と良さそうな手が入ります。同飛や合駒は詰むのですが、一番危なそうな13玉が案外詰みません。誤解者の大半はこの手順に嵌まってしまいました。 ★25桂を置いたまま初手41角が正解。対する玉方の変化がややこしいので整理しましょう。(1)同飛は13桂成、同玉(同馬は23香成以下)、14歩、同玉、23香成まで。(2)23歩合は同香成、34飛、13桂成、同馬、24成桂まで。(3)32歩合は前記同飛と同様で、13桂成、同玉、14歩、同玉、23香成まで(※)。(4)32桂合は13桂成、同玉(同馬は23香成以下)、14歩、同玉、23香成、24歩合、同成桂まで9手駒余り。最善の受けがなかなか見えません。注目するのは(3)の※印の局面、ここでもし32歩が香なら、34香と飛を取ることができます。2手目32香合が最善の受けでした。 ★初手と2手目のやり取りに比重のかかった作品。変化には守備陣を両王手で粉砕する場面がいくつもあり、力強さも垣間見える一作。初形趣向が華を添えています。 ■ Try everyday!9000回記念懸賞の解答締切は10月20日24時です。お忘れなく! ■ ◆「トップページ懸賞詰将棋」現在の在庫3作(2025年2月以降未定)です。皆様のご投稿をお待ちしております。 ◆作品投稿はこちらから→【投稿フォーム】 (連絡可能な電子メールアドレスが記載されている作品には、必ずこちらから採否をお伝えする返信メールをお送りしています。投稿から1ヶ月以上経過しても返信がない場合、電子メールアドレスの入力ミスや管理人怠慢の恐れがあります。管理人宛のメールにてご連絡ください。) トマト使いめりるりら「先月に続き、一瞬2手目の受けがない形。」 石原 守「歩を使うには1三桂成でと考えていたら,4一角に気がついたので割とすんなりと解けました。3二の合駒が香というのにはびっくりしました。」 kentara7「初手の角打ち一発で流れるような収束でした。」 吉田真一「玉がそれ程広くなかったので、取り組み易かったです。2手目の合駒や4手目の応手で詰みの様子が異なるところに味わいがあるように思います。」 小林常保「初手「1三桂成」とすると詰まないのがよい。令和6年9月1日(土)午後0時12分に解答着手→午後0時49分に解く(所要時間37分)即日 午後1時07分に解答送信」 三宅周治「初手の発見に苦労しましたが、最後まで41角を活躍させる手順はお見事。」 ★最後も両王手が決まりました(実は、詰上りに41角は不要なのですが(^^;) 松田悠吾「32香合が手数をのばす好防。」 shimacharo「先に角を置いておくことで、23に合駒をさせない(=争点にさせない)ことがポイント。41角に23合の変化が面白かった。」 ★41角、23歩合、同香成、34飛に、上記の順ではなく、12成香、24玉、13角として詰めることもできます。こちらで詰めると少し得した気分になれる? 内藤英一郎「紛れだいぶあって悩みましたが、本当香合でいいのかな・・ちょっと不安」 RINTARO「合駒の香を動かして両王手迄。きっちり狙いは表現されているのに消化不良感があるのは、変化紛れをかなり読まされたからだろう。」 山田毅久「手順前後に要注意。」 北原幹久「問題図を見れば、2五桂が邪魔駒であることは明らかで、直ぐにでも1三桂成と行きたいところだが、ここに罠が仕込まれている。1三桂成は詰まない。図で飛車による開き王手が主軸のテーマだが、その飛車は敵の二つの大駒に直射されていて、その両方の利きを外さなくてはならないのだ。初手に桂成も香成もないとすると、角打だ。しかも、大駒利き外しの4一角が正解。ただ、ここからややこしい手続きを解決しなくてはいけない。先ず、4一同飛は1三桂成、@同馬、2三香成、2四合、同香成、同馬、同成香までで9手詰持駒余り。@を同玉とすると、1四歩、同玉、2三香成までの7手詰。これは成立していない。角打の初手に2三合も同香成以下、早詰。4一角に、ここは3二香合という好防手があった。1三桂成〜1四歩〜2三香成で3四香と飛車を獲られるが2四成香の両王手で解決する。詰上がり、やや不満と不完全燃焼感が残るが、まあまあ?」 久保貴史「取られない角を据える、角道が二重に止まる、収束、その二重に止まった角道が一気に開く快感」 高橋昌之「一日から解答する方々はどれくらいいらっしゃるものか?」 ★およそ2割といったところ。 熊谷直樹「手数が最大のヒントでした。」 アニメおたく「序盤の攻防が見ごたえあります。最後欲張って馬を取ると失敗。」 kabo「駒余りや短手数とならない玉方2手目の応手が命の作品ですね。どうやっても詰んでしまうこんな詰将棋の方が考えさせられました。」 ★どうやっても詰む=玉方の手の見落とし、詰将棋で悩むパターンのひとつですね。 井上泰夫「こんにちは!3手目の1三桂成が、実に限定している手に見えました。その後玉を追い詰めて2六香の駒が最後まで役に立っていたのが豪快でした!」 カーズィ「邪魔駒の桂馬をうまく処理する手順を思いつくのに時間がかかりました。合駒を考えるのも重要ですね。」 あなすい「限定合駒問題と初手に惑わされて一日中考えてしまった。違うこと考えてました。桂馬からいくとラビリンスに迷い込む。日曜日がとんだけど達成と充実がありました」 松田圭市「初手13桂成に同馬だと25角で詰むので一見本筋にみえる。」 野村孝二「両王手での詰みあがりは見事」 西村 章「持歩を使う場所は14しかないので13桂成、同玉、14歩はセットの手順。その前に41角の絶好の打ち場所がありました。後は香合を動かして気分良く詰上がりました。」 近藤寛己「詰将棋パズルの面白さです。」 治山治水「今回も難しく凝った問題でした。2手目の玉方3二香合いがなかなか浮かばず、発見まで約半日要しました。また、問題図の配置が1五歩形なので2四成り香あたりで収束すると推定されたので、発見後はスラスラ解けました。」 ★2手目32香合は、詰将棋慣れしていると第一候補かも(それだけひねくれているとも言えます)。 今野盛基「7手に見えるが香合で延命できる不思議。」 南里憲司「貧乏図式を題材とした、飛び道具が、終始飛び交う」 青江邦正「1四歩と利かすタイミングが巧い。」 GEDZI「実戦でこれだけ追い込んだ形なら、安心して読めます。玉方の妙防むなし…(><;)」 大井芳行「初形をよく見ると 持駒も含めて飛 角(馬も含む) 桂 香 歩が各2枚ずつの配置でした。これが作者の一番の狙いですネ? この「飛 角 桂 香 歩が各2枚の配置」を指摘した方は他にもおられますか?」結果発表の各位の感想を見るのが今から(令和6年9月2日から)楽しみです。」 森田 正「離し角に香を挟むのは習いある手筋だが、気持ちの良いもの。」 伯井清行「初手「4一角」に対する応手に悩まされ「3二香」を発見するまでに時間を要した。紛れの多い佳作である。」 大野芳樹「結構悩まされました。まずは、空き王手の時に大本の飛車を飛車で抜かれないように考えると、初手の4一角が浮かびますね。2手目2三合駒の場合の変化も必殺の両王手で決まるので、この手順もおもしろいですね!」 坂野孔一「初手はなんとなくわかる。」 武 紀之「本作の真価は(解いたあとに)持駒歩→香として調べて(考えて)みれば分かるかと。」 ★作者の解答時のコメントです。3手目23香成が打歩詰逃れになることに関わっていると思われます。 松岡利忠「どこから行っても、詰みそうで、迷ってしまう。」 空蛙「最初に桂馬を成って、4一角に1三玉で後が続かず悩みました。初手4一角に対する変化も考えさせられました。3二桂だと、2三香成で合い利かずの早詰、それとも2四合、同成香で駒余り? 3二の合駒として打つ飛車があればかっこいいのに...」 池田 明「このコ−ナ−で「貧乏図式「の出題は久しぶりでした。」 三森 満「香成桂成で打ち歩詰。それではと桂成香成で7手詰。9手詰と書いてなかったら気がつかないです。」 黒柳淳之「初手の4一角が取れず、最後の両王手が気持ちがいいですね。狭い王なのに香・桂・飛の構図がよく出来ていると思います。」 ★飛び道具だらけで気を使います。 黒木雅明「初手の意表を突く41角から以下緩みのない攻防手が続き、最後は両王手がぴったり決まり、解後感はいいです。」 亀井慎太郎「香車の詰将棋と言った感じですね。31香車の配置で、32飛車と合駒する手も味がある気もするのですが。でも、31飛車の配置だと、香車に限定されるので味があるのでしょうね。」 ★いろいろ問題はあるのですが、香合かと思いきや飛合!という手順で一局作れるかもしれません。 堀口一雄「序の2手の応酬が面白いですね。最後は開き王手で締めたのも気持ち良いです。」 木村 正「9手詰と云うヒントがなかったら3二香合を発見できませんでした。」 渡辺 良「玉方を初期配置のまま詰ませるのが粋ですね。合駒問題は変化が多く、読む筋が増えるのでたのしめました。」 島岡俊弥「空き王手、両王手が何回か絡んできて面白い作品でした。」 山田 正「4一角 同飛 1三桂成 同玉 1四歩 同玉 2三香成 まで7手詰。ヒントで あえて「9手詰」と公表しなかったら7手詰の誤答者が多く発生したと思います。」 marsall「9手詰の攻防でこんなに香車が活躍するとは!」 砂川順一「桂馬の邪魔駒消去はすぐ見えるが、2手目の香合から最後の詰み上がりがかっこ良過ぎる。ちなみに、先に桂馬を消去する手順前後は詰まない。」 伊原恒裕「合駒が移動、角筋が通る収束の形面白し、珍しいのでは。好作。成香、成桂などに一字の略語がほしいかな、成銀は全でしたか。」 ★成香=杏、成桂=圭でも大丈夫です。 原賀立太郎「玉方の駒 1一桂 1二馬 1四歩 3一飛は最後まで動きませんでした。」 武内洋介「すぐに香筋を通したくて桂捨てから考えてしまい、ちょっと苦戦しました」 大塚匡記「有力な手が多くて悩みました。間違ってるかもしれないが、とりあえずこれで解答します。」 鈴木康弘「攻め方の2五桂は明らかな邪魔駒だが、いきなり捨てると罠にハマる。」 中野 実「初手「4一角」が捨駒でないのが詰将棋らしいですネ!」 ダウドナ「香合を見つけた時は思わず声が出た。良問ですね。」 本多「初手1三桂成からだと思い、4一角に1三玉が見え慌てて解答を消して読み直しました。」 ★23地点に攻方の駒がたくさん利いているので簡単に詰むと思われたのかもしれません。 市原 誠「開き王手を急がないことがポイントですね!」 木火「初手から▲1三桂成△同玉▲1四歩△同玉▲4一角の筋に長く悩まされました。」 堀口真志「合駒の香は4手目同馬の変化でも活躍しますね。」 小林 衛「初手「3二角」で詰めば傑作でした。」 原田雄二「初手41角、2手目32香合、3手目13桂成が難しかった。」 川浜次夫「2手目が怪しい。これでいいのかなぁ。」 小林理恵「玉の逃げ場所が狭いので簡単に解けましたが「3二香合」の発見が やや難解でした。2手目「3二飛打」としたいが 生憎「品切れでした」この「飛車の品切れ」も作者の狙いですか?。」 荘山「手数表示が無かったら、7手詰めで解答してました。32香合が気付きませんでした。」 浅沼英樹「何をやっても詰んでしまう。」 稲月健一「ヒントを見て誤答に気付きましたので、再送信いたします。なるほどですね。」 ★数少ない生還組でした。 上谷昌昭「桂馬を捨てるのは角を据えてから。」 小野寺隆「3六方面から角を使ったほうがスッキリした詰め上がりになる(2四成香と2六香だけが残る)のですが、2五に合駒されるのが痛い…。あと桂成を馬でとられるとどうしたら良いの…?って最初は思いました。空き王手後の2四の地点は3対2で攻め方が勝ってるのに気付かず…。」 川端 潤「41角と打つ筋だな、まずは13桂成と捨ててから、あれれ...。」 北町奉行「41角と24成香の両王手の形になれば詰むとわかってからは比較的早く解けました。」 野甚蔵「角打って取らずに香合いでブロック。邪魔桂を捨て、玉を元の位置に戻して23香成で一瞬角道が二重に止まるけど、香と成香が動いて角が生き返るという素晴らしいストーリーです。9手の中にこれだけの攻防があれば大満足、大成功の傑作と思います。」 大沼眞人「手が広く一苦労」 渥美雅之「守り飛の利きを遮るため41角、それを避けて32香合、タイミングよく桂成から詰上がり、面白いですので」 米村玲二「限定打と限定合駒が作品を難解にしていて良いと思った」 S.Kimura「41角が鋭い一手」 杉田 透「先に桂馬を消去して、後で41角を打つと、13に逃げられて詰まないのが作者の工夫ですね。」 北畑和美「金気がないので詰めづらいが香合いがいい手ですね。」 市橋宗士「初手香の開き王手を散々考えた末に桂成を考え駄目で角打ちに至る、合駒選択もまた一苦労、とにかく馬飛桂の守備バッテリーが強力なんで跳び駒5枚で対抗する、持駒の歩がある意味大きなヒントに・・・ 創作にまつわる動機・エピソードなど是非ご紹介下さい、☆★☆管理人須藤さんのTEDの出題が九千を通過し、記念出題がこのHPに、10月20日(日)が締め切りなので、特に第3番の長編作を期限までに更に検討したい、今現在、初手すら絞り込めていない、歩以外の全駒使用の大作は「あぶり出し」かと推察・・・☆★☆」
作者「限定打に限定合を動かす。香合動かし、で開き王手の軸駒を取る。34飛に、31飛と12馬の2つ利いている。紛れあり。打歩逃れあり。 ★記念懸賞の宣伝もありがとうございます(^-^) 川島和子「初手13桂成から読んでしまい、41角の筋をいつ実行すればよいかわからずなかなか解けませんでした。解けそうで解けないのがとても面白かったです。」 小川晃生「どうやっても短手数か駒余りで詰んでしまう...(・。・;」 井上浩一「王方の対応が複雑で、それぞれ早詰、駒余りになるのを順に確認してゆき、残ったのが私の解答ですが、これで正解でしょうか?」 twd「手順前後が利きそうで利かないあたりが絶妙な作品だと思いました。」 吉野松樹「玉方の2手目の32香合いがポイントでしょうか?」 浜野乙三「13桂成、14歩が良い感じ」 門田和雄「気持ち良い詰上がり」 貴棋「出題図から作意が見えた。」 ふーあんこにゅ「手順、そして玉方の応手に選択肢が多く、悩まされました。」 伊藤孝志「初手の角打の発見は容易でしたが、その後の解答手順に奥の深さを感じました。」 山椒魚「馬と飛車の効きが入り組んでてよくわからなくなる。」 ★合駒を取る変化も多く、読みにくいです。 あるる「初手一発。限定合いの香車が最後までしっかり役目を果たすところがよい。」 長谷川和久「初手41角への応手が幅広く悩みました。」 占魚亭「絶妙なタイミングで23香成を決めるための見事な下準備。」 佐々木昭則「どこから手をつけてよいか途方に暮れました^^; 41角32香合を発見した後は、流れる様な手順で詰みました。最終手24成香の開き王手が爽快で見事でした。香が主役ですね^^」 荻原和彦「貧乏対子図式、しかも3×6の好形。▲41角△同飛を決めれば▲13桂成〜▲14歩〜▲23香成で早詰。△32合でも同じ……と思いきや香合があった。動けないこの香は▲23香成の瞬間△34香と動ける(いわゆるシフマン)。口当り良い仕上りで、しかも誰でも楽しめる難度。理想的な好作だ。」 村井大士「いろいろな駒が入り組んでいて、変化も紛れも読みづらかったです。手数以上に難しく感じました。」 松本 繁「32に合駒するなら桂馬が第1感(24に利いている)でしたが、34飛車が取れるように香車がうまい手でした。」 ★桂合は結局動けないのがポイント。 田口 亮「今回は自信がありません…」 さんちゃご「桂は、実は“邪魔駒”ではなかったのだ。」 ★邪魔駒に見えて実は必要、というのは巧みな見せ方。 坂野 均「2手目桂合か香合かで迷った。」 友沢友春「初手に合駒限定がポイントでしょうか。」 青山良秀「開き王手と両王手、一局で二度美味しい。早く桂を捨てて2段ロケットにしたくなりますが角を利かせてから。」 佐々木一範「初手は4一角の一手と思われるが、合駒含め玉方の対応に悩まされた。ギリギリセーフ^^;」 岡山 忍「梃子摺りました。」 依田邦久「32香合が見えず大苦戦。」 renbajinharuhi「何手で詰むかは大ヒントを実感した問題でした。初手41角に同飛でも合駒でも以下13桂成、同玉、14歩、同玉、23香成の7手詰と回答してしまいそうでした。もし手数の記載がなければ32香合が発見できなかったでしょうし、過去最高の誤答もあり得たでしょう。」 【当選者発表】 ■お一人様で何通もの解答を送られた場合、もっとも先に届いたもののみ有効とします。また、お名前(ハンドルネーム)は必ず記載してください。記載のなかった場合、メールアドレスの最初の部分(「@」の直前)の一部を掲載させていただきす。お名前、アドレスともに記載のない場合は、短評のみ掲載し、正解者リスト掲載や抽選からは除外いたします。悪しからずご了承ください。 ■詰パラ最新号を5名様に進呈いたします(定期購読者の方は誌代1ヵ月分入帖)。 ■解答時にメールアドレスを記載された方には、発送先をお尋ねするメールを送りますので、折り返し必要事項をお知らせください。 ■当選者はこちらの皆様です! 当選者……川石隆志さん、米村玲二さん、友沢友春さん、ふーあんこにゅさん、市原 誠さん ■おめでとうございます(^-^) 【正解者(変則五十音順、敬称略)】
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