第1問:入選12回 川崎市 山村 政 作 (誤2無2)
53飛、41玉、52角、32玉、43角打、31玉、41角成、同玉、51飛成、同玉、52角成迄11手
★余詰がありました。5手目65角!54桂打、同角、同桂、41角成、21玉、31馬、同玉、33飛成以下。
★双方解は凡骨生、佐藤孝信氏のお二人。余詰解のみ和田裕之氏。
★手数は11手と短いながら、中身は濃厚の飛角3連打。どれも至近距離から打ちつけて重いことこの上ない攻めが正解となります。
★簡素な初形から巧妙な手順を見出す作者の山村さん、1作1作の質も高く、今後ますます期待できる方だと思います。
高橋耕之介―どんどん勢力をたくわえておいて捨てていくのは気持ちいいです。
久後生歩―52角に重ねて43角打。この重い2手がすばらしい。
明石顕治―飛角捌けて還元玉。
今川健一―一番駒の重複している点43に角は打ち難い。手数の割に盤面の広がりが気に掛かります。
詰鬼人―無筋とも見える角の連打から、一転収束は明快です。
原田清実―ベタベタ打つ手順が見えず相当悩みました。
武田静山―ダブッて打つ52角が全くの盲点。
千葉等―角の連続打から、すぐ成り捨てる所が良い。
白石連太郎―43角打に惚れる。滅茶苦茶いい手で一作を支えるに充分。
天津包子―52角が発見しにくかった。
池田俊哉―大駒だけが活躍するわりには結構こじんまりしているような。
凡骨生―銀桂のみの爽やかな配置で43角の重ね打ちが面白い作だが、(余詰指摘略)。玉方65歩配置で完全か?
加賀孝志―角の短打が面白い。玉方不動駒の多いのが気になるが…。
石井豊―5手目43角打が、手順全体の決め手になっている。
松崎準昭―悩んだ。積み崩しが全然見えなかった。
小林徹―角の連続単打よし。
東京農業大学第三高校将棋部―爽やかな印象の作品ですね。
杉本岳大―はじめ、中学校の手数範囲だということを知らなかったので、もりもり合駒が出てきそうで、いやだなぁと思った。大駒をバタバタ捨てて詰め上げるのは、気分いいね。
せがさ淡四郎―俗手で迫る詰将棋。52角や43角が打ち難い。
森 久太郎―3手目は52桂成の一手だと思っていました。まさか52角とは。
中村悟一―角をだぶらせて打つのがなかなか思いつきませんでした。
佐藤孝信―飛角を団子に打つのは、なかなか浮ばなかった。小西逸生氏作を思い出します。五手目、43角打のところ、65角でも詰むようです。以下(略)。
作者―短評を拝見して、楽しんでいただけた評が多く、まずはほっとしています。「盤面の広がりが気に掛かる」というのは全く仰る通りで、右辺の変化処理にもう一工夫必要だったのかもしれません。余詰は残念でしたが、楽しい作品の創作に心がけますので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い致します。
(修正図、作意変更なし)
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