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第2問:入選16回 札幌市 田利 廣 作 (誤0無7)

24香、イ32玉、34香、同馬、22飛、33玉、45桂、同馬、55角、ロ43玉、52飛成、54玉、64銀成迄13手。

イ23銀合は44角、32玉(33合なら34桂)、42飛以下。

ロ55同馬は23飛成迄。44合なら同銀成、同馬、23飛成迄。

★実戦型なので手順はノーマルかと思いきや、収束に至るまで実にアクロバティックな展開に驚かされます。

★作者の田利さんにはまだお話していませんが、14歩は玉方でもOKのようです。最初に配置をうかがった時に玉方14歩で検討してたんですよねぇ(^^;

高橋耕之介―45桂〜55角が45の地点を塞いで面白い手順。意外な詰上りです。

明石顕治―限定角にシビレル。

今川健一―先ずは23合駒の出来ないことをしり、玉を上部に追い出す。55角打の限定打、64銀成の最終手、見事に決まりました。

詰鬼人―45桂捨が巧い手で、詰上りも面白いですね。

和田裕之―かっこいー。

原田清実―この形からこの詰上りまで持って行くとはおみごと。でも個人的には最後の7手詰が自作ストックと全く同じだったのがショックでした。

千葉等―桂打で馬を呼び込んでからの限定角打が見所。詰上りも面白い。

白石連太郎―詰にくさがあり、詰上りもさることながら、45桂〜55角も巧く高品質な作品。

天津包子―詰めにくかったが作意と分かった。手数が心配だったが高校級で安心。

池田俊哉―前半の手順からこの収束に結びつくとは。

凡骨生―敵角を近づけてからの55角がネライ、仲々面白い。

加賀孝志―洒落た詰上り。実戦型の好作。

石井豊―馬の移動の読みがしっかりと出来ている。

小林徹―この順しか考えないでしょう。

林八江子―54の空中詰に大苦戦。

東京農業大学第三高校将棋部―意外な詰上り。

せがさ淡四郎―かなり手こずった作品。最後の64銀成が気持ちのい
い手。

中村悟一―初手から迷いました。 45桂と、馬をわざと玉の逃げる方へ呼び寄せるのもやりにくい手です。詰上りは意外な位置ですね。

佐藤孝信―形が少々うるさいものの実戦型で、前半は変化を少し読ませ、桂打からは気持ちよく畳みこむという定跡を踏む。実は解いた時の感触を忘れてしまったのですが、いま並べてみるとしっかりした内容だと思います。

作者―最終64銀成での詰上りが作図の動機です。従って、全手順が「逆算法」による創作となりました。52飛成、55角、45桂と順調にきて7手詰。我ながら、これもまずまずの図とは思いました。1971年のことでした。しかし、『最終手をもっと効果的に見せる工夫があるはず』と踏み込んだのが、とんでもない道だったのです。22飛は簡単(54に歩を置けば良い)。この段階で余詰対策の21桂などが必要となり、いわゆる「実戦型」が見えてきます。となれば、目指す頂は『定位置、22玉』ですよね。
挑めども阻まれ、挑めども、挑めども……。
そこに至るルートの確立に約30年とは時間の掛けすぎでしょうか。7手の図と比べて駒の使いすぎでしょうか。
因みに12年前、某誌へ投稿した図は余詰で潰れていました。ホームページの諸氏に啓発激励され再チャレンジしてみたこの図で、やっとやっと目標を達成できたことで大いに満足しています。
ホームページの諸氏に感謝し、乾杯!

 

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