> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 第7回ホームページ作品展 / 第12問 |
31銀、同玉、23桂、22玉、12金、同玉、11桂成、同玉、12銀、22玉、 【解答成績】全問参加者19名中→正解16名(誤解0名、無解3名) ★ホームページでは全12問を出題し、本作が掉尾を飾りました。 ★まず初形を見てみましょう。実戦型で攻方1枚のみ、しかも4×4に収まっています。持駒も合駒を考えなくてよさそうですから、かなり解図浴をそそる初形と言えるでしょう。 ★次に手順を見てみましょう。はじめに左に呼んで23桂。右で捌いて左に戻し、再度の23桂。この2度の23桂を軸として、捨駒を重ねながら少しずつ捌いていきます。たった3筋内での攻防なのに、「左右」を感じさせるのが素晴らしいところ。桂の利きの特性が生かされています。25手目54角成だけ枠から飛び出しますが、最後はやっぱり枠内で詰上りを迎えます。 作者―詰将棋と実戦の境界だとおもいます。狭いなかでも手はあるものだと感じました。 ★実戦型でこれほど軽快な作品にはなかなかお目にかかれません。しかも詰めてみれば手数は29手もかかるのですから、解後感も充実しています。見事に本作品展を締めてくれました。 海賊王―手数は長いが、スラスラと捌けて心地よい。 永島勝利―終盤の驚異的な粘りに感服。秒読みだったら、イライラしそう。 あいうえお―この形が詰むことに驚きましたが、詰ませるまでにこれほど手数がかかるのにまた驚きました。 はやし―同一作はないの?というくらいの良問です。 ★今回の収穫のひとつです。 山下誠―馬の守りはまさに金銀3枚。粘り強い手順が続いて飽きさせない。 谷口翔太―巧みな小技の連続に感心。5、7、9手辺りの巧妙さは特出で。29手の長丁場を経て最後は清涼。難しさはないが、初手から収束まで感心する手が一杯です。 有吉弘敏―この追い方は実戦型ではあまりみないですね。新鮮でした。 坂本栄治郎―馬の翻弄でなくて、馬による解答者(私)翻弄された作品。 名越健将―神局。賛辞の嵐が飛ぶでしょう。このような傑作はどうやって創るのか!? ★正算とは思いますが、このような美味しい素材が残されているのは驚きでした。 占魚亭―攻方にされるがままの受方。 市橋宗士―いやー、こんな美形はもう解くしかありません(罪な人だ、作者は……)。4×4の箱型だし、龍馬はあるが完全な実戦型、額縁に入れて飾っておきたい。手数順で、最長29手なんてバレバレのヒントだが解くしかない。初手から、正解の銀打ち以外に桂打ち、金打ちなどいろいろ読まされてから、5手目で香頭の金捨て後、香を手に入れるのだが、9手目で最初12「香」と打って嵌ってしまった。銀香の持駒では普通香から打つのだが正解は銀打ち。ここが私にとっては最大の山だった。あとは14へ脱出されないように気をつけるだけ。守りの桂香そして馬まで奪って、守り駒を逆用して詰め上げる、まさに実戦。心配なので盤に駒を並べて確認したが大丈夫だろう。(ただでさえ忙しい4月、他の作品も解きたいが時間がありません。今回も、素晴らしい作品群を提示していただき、他の作者の方々、詰パラの関係者の方々にも、感謝・拍手あるのみ。ありがとうございました。) 服部卓磨―2度目の23桂が入り、きれいに駒が消えていくのがすごい。 竹中健一―実戦型で手が限られていることもあり、迷うことなく詰め上がりました! やまかん―延命筋を探すのが大変だった。21でばらして32角で詰んでると思いきや22玉で逃れなんですよね。 ★15手目21同銀成、同玉、32角、22玉ですね。以下23角成は11玉で、23龍は31玉、21角成、41玉で詰みません。 嵐田保夫―よくこの狭い範囲でこれだけの攻防が続いたのは偶然性も大きいだろうが拍手、拍手。 原田雄二―13手目21香成と15手目23桂が難しい。 水野修―駒のさばけ具合が楽しい好作でした。 ■総評・当選者発表へ(7月初旬更新予定)■
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