短編部門:高橋 和 作(パラ542号、表紙)
24銀、同歩、23飛成、同玉、35桂、12玉、34角成、同歩、13銀、11玉、23桂不成、同銀、33角、21玉、22角成まで15手詰
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2手目24同玉は46角、35桂合、16桂、同金、25銀、15玉、16銀、26玉、25角成、17玉、28金まで早詰。この難解な変化を含有した初手の切れ味が主眼。それだけにとどまらず、収束まで一定のトーンを保った詰め手順が高い評価を得た。
女性初の看寿賞受賞。
中編部門:江口伸治 作(パラ547号、短期大学)
23歩、同玉、41角成、12玉、42飛成、32歩、同龍、22歩、13歩、同玉、25桂、12玉、13歩、11玉、31龍、21桂、同龍、同玉、31馬寄、11玉、23桂、同歩、44馬、同飛、12歩成、同玉、13桂成、11玉、22馬まで29手詰
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飛角図式という条件作であることを忘れてしまいそうなとてつもない手順。それは、複雑多岐にわたる変化群を携えつつも、まったく破綻していない。
長編部門:近藤真一 作(パラ547号、大学院)
89と、同玉、88と、同玉、78龍、97玉、96と、同玉、86と引、同成香、同と、同玉、89香、95玉、75龍、94玉、95歩、93玉、92桂成、同玉、82歩成、同角、同香成、同玉、83歩、同玉、65角、82玉、84龍、71玉、62香成、同玉、63歩成、同飛、同と、同角、53と、同玉、33飛、62玉、63飛成、同玉、74龍、62玉、84角、52玉、72龍、53玉、62角成、64玉、74龍、55玉、44馬、46玉、76龍、37玉、67龍、48玉、66馬、59玉、77馬、49玉、69龍、48玉、59馬、57玉、58龍、66玉、56龍、75玉、48馬、85玉、76龍、95玉、59馬、94玉、96龍、84玉、95馬、75玉、76龍、64玉、73馬、53玉、56龍、44玉、55馬、53玉、54馬、62玉、44馬、72玉、52龍、73玉、62馬、64玉、54龍、75玉、84馬、86玉、56龍、77玉、76龍、68玉、95馬、58玉、78龍、57玉、68馬、66玉、76龍、55玉、46馬、44玉、74龍、53玉、35馬、42玉、43角成、同玉、44龍、32玉、31桂成、同玉、21と、同玉、11香成、31玉、21成香、同玉、12香成、同玉、13馬、同玉、33龍、14玉、23龍、15玉、16歩、同玉、17歩、同玉、27龍まで143手詰
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もはやそれほど驚くこともなくなった煙詰。本作は金銀を使わない貧乏煙でありながら、中空を龍馬が舞う幻想的な手順を実現した。消えるわけがないと思わせる95歩の行く末を見よ。
近藤氏は昨年に続き、連続受賞。
長編部門:田島秀男 作(詰棋めいと第29号)
61馬、27玉、71香成以下569手詰
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馬ノコを利用して歩をはがしていく。たったそれだけのことなのに、本作は人々を吃驚させた。
2枚の馬を直列に配置しなければならないという複雑なカラクリを、作者の超絶技巧はいとも簡単に表現してしまった。
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