短編部門：該当なし

中編部門：船江恒平　作（パラ583号、大学）

27香、24飛合、同香、13玉、11飛、12歩合、23香成、同玉、21飛成、22香合、同龍、同玉、27香、24飛合、32馬、11玉、21馬、同玉、24香、23桂合、同香不成、22桂合、同香成、同玉、32歩成、同玉、33飛、41玉、42歩、同玉、54桂、同香、34桂、51玉、53飛成、同と、33角成、52玉、42馬まで39手詰

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初形と12手後の局面を比べると、玉方に12歩が発生している。この差を生かして局面を打開するが、その後も桂の２連合など力のこもった手順。最小限の配置で持駒を使いきり、飛車も捨て去る鮮やかな収束を見出した。
作者は奨励会員で、初入選で看寿賞受賞となった。

長編部門：高橋恭嗣　作（パラ577号、大学院）

「木星の旅」

24飛、23歩合、同飛成、同玉、34馬、22玉、33金、同歩、23飛、32玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、23飛、32玉、33歩、31玉、97馬、64と上、32歩成、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、88馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、87馬（45手目）、54と引、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、77馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、76馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、66馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、57馬、46歩（90手目）、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、67馬、56歩合、34馬、21玉、76馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、77馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、12玉、45馬、13玉、46馬、12玉、56馬、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉、68馬、46歩合、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、78馬、56歩合、34馬、21玉、87馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、88馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、12玉、45馬、13玉、46馬、12玉、56馬、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉、79馬、46歩合、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、89馬、56歩合、34馬、21玉、98馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、88馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、12玉、45馬、13玉、46馬、12玉、56馬、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉、79馬、46歩合、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、78馬、56歩合、34馬、21玉、87馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、77馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、12玉、45馬、13玉、46馬、12玉、56馬、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉、68馬、46歩合、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、67馬、56歩合、34馬、21玉、76馬、54と引、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、22龍、同玉、66馬、55と直、23飛、31玉、32歩、同玉、33飛不成、21玉、43馬、12玉、32飛成、22飛合、34馬、13玉、35馬、12玉、45馬、13玉、46馬、12玉、56馬右、13玉、46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、34馬、13玉、57馬、46歩合（370手目）、22龍、同玉、23飛、31玉、32歩、同玉、33馬、41玉、42歩、52玉、34馬、43桂合、同飛成、62玉、54桂、同と引、72と、同玉、83龍、同玉、61馬、72桂合、84馬、82玉、94桂、81玉、82歩、91玉、92歩、同玉、93歩、91玉、81歩成、同玉、92歩成、同玉、93馬、同玉、71馬、83玉、82馬まで411手詰

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手順の基本要素は左の馬ノコと、内側にある右の馬ノコ。
目的は98歩で、これを取れれば収束に持ち込める。
だが、単純に45手目98馬とはできない。ここで歩を取っても後の手順で歩を消化してしまうため、結局歩を取る意味がないからだ。そこでなんとか98歩を無償で取る方法を考えなければならない。その答えが、２種の馬ノコによる精緻玄妙な手順である。
90手目46歩と、370手目46歩合の局面を是非見比べていただきたい。極まった詰将棋の真髄がそこに具現している。
解答強豪のひしめく詰パラにおいて、正解者ゼロの快挙を成し遂げた。

特別賞：該当なし