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平成18年度看寿賞の速報です。
選考結果などの詳細は、詰将棋パラダイス2007年7月号(7月1日発売)をご覧ください。


短編部門:中村雅哉 作(パラ601号、中学校)

65銀、同香、57香、同と、72角成、67玉、56龍、同と、94馬、同龍、77馬まで11手詰

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開き王手のラインを一刻も早く通しておきたい初形だが、その前に貴重な持駒の銀を捨ててしまう。同龍の変化も含めて、極めて難しい手となっている。攻めのベースであった龍と角を立て続けに捨てる張りつめた収束まで、11手詰という枠内を極限まで使い切った見事な構成。発表時に平均点2.96(3点満点)を叩きだし、高い評価を受けた。
ここ数年、充実した作品を発表し続けている中村氏、初の看寿賞となった。


中編部門:該当なし


長編部門:添川公司 作(パラ605号、特別出題)

「新桃花源」

48銀、同玉、38馬、58玉、49馬以下1205手詰

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1985年、同じ作者によって発表された「桃花源」767手を発展改良した作品。
単純化すれば、馬鋸で91歩を奪って収束する、というだけのこと。問題は馬の歩みで、遅々としたること牛歩のごとし。そのタネとなる「1/2手馬鋸」という巧緻を尽くした仕掛けが1205手という超長手数を実現した。
詳しくは詰将棋パラダイス2006年12月号の結果発表を参照されたい。


特別賞:該当なし

 

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