平成28年度看寿賞は次の通りです。 コメントは看寿賞委員会による選考理由(抜粋)です。
選考過程などの詳細は、詰将棋パラダイス2017年7月号(7月1日発売)をご覧ください。
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成駒は、「杏=成香」「圭=成桂」「全=成銀」を示します。
短編部門:上谷直希 作(パラ1月号(718号)小学校)
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65銀、同桂、94飛、84角合、74銀生、62角、63銀上成迄7手。
94飛の最遠打で受けに窮したようだが84角が中合の妙防。
同飛は75玉で脱出されるので74銀不成と開き王手するのが好手。 7手とは思えない虚実の応酬。
中編部門:相馬慎一 作(解答選手権チャンピオン戦)
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27銀打、15玉、26銀直、14玉、25銀、15玉、11飛生、25玉、21飛生、35玉、32桂成、62歩合、
同角成、46玉、41飛生、57玉、47飛生、66玉、84馬、55玉、56歩、65玉、75と、66玉、
74と、65玉、75馬、56玉、57馬、65玉、75と、55玉、56歩、同角、同馬、同玉、 83角、55玉、65角成迄39手。
解答選手権で正解者ゼロとなった一局。
15歩消去の伏線、飛角不成、桂の成場所、打診中合と複雑なプロットが重層的に詰め込まれた好局。
中編部門:山路大輔 作(パラ10月号(727号)、大学)
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19飛、18銀合、同飛、17銀合、同飛、16銀合、同飛、15銀合、同飛、14桂合、24銀、同と、
12金、同玉、21銀、同玉、13桂、11玉、12歩、同玉、21銀、23玉、33金、同龍、
同香成、同玉、42銀、同玉、45飛、44歩合、同飛、52玉、53金、同玉、43飛打、52玉、
54飛、43玉、44金、42玉、53飛成、41玉、32銀成、同歩、42歩、31玉、51龍迄47手。
4連続の銀「中合」という離れ業が飛び出す一局。
42銀と捨てて45飛と回ったときに44歩の中合が出るところや、最後の32銀と成り捨てる手が入ったところなど完璧な仕上がり!
長編部門:馬屋原剛 作(パラ10月号(727号)、大学院)
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「手裏剣」
58龍、57歩合、65銀、同玉、67龍、66銀合、同龍、同玉、44角、55飛合、同角、同玉、
75飛、65角合、同飛、同玉、47角、56飛合、同角、同玉、54飛、55角合、同飛、同玉、
77角、66飛合、同角、同玉、46飛、56角合、同飛、同玉、74角、65飛合、同角、同玉、
67飛、66角合、同飛、同玉、93角、84飛合、同角成、同香、46飛、56角合、同飛、同玉、
74角、65飛合、同角、同玉、67飛、66角合、同飛、同玉、44角、55飛合、同角、同玉、
75飛、65角合、同飛、同玉、47角、56飛合、同角、同玉、54飛、55角合、同飛、同玉、
11角、22飛合、同角成、同歩、75飛、65角合、同飛、同玉、47角、56飛合、同角、同玉、
54飛、55角合、同飛、同玉、77角、66飛合、同角、同玉、46飛、56角合、同飛、同玉、
74角、65飛合、同角、同玉、67飛、66角合、同飛、同玉、44角、55飛合、77銀、65玉、
66金、74玉、73と、同玉、62角成、同玉、61飛生、53玉、63飛成、44玉、55金、同玉、
54飛、46玉、47歩、同玉、48金左、46玉、37と、同桂成、56飛、同玉、54龍、46玉、
57金、36玉、56龍、35玉、46龍、24玉、26龍、13玉、14歩、同玉、15龍迄143手。
飛打角合、角打飛合の繰り返しに二つのキーを入れた大型知恵の輪。
玉は55・65・56・66の4マスを移動するだけなのだが、「○打○合」を繰り返すと持駒が逆転するので同じ玉位置で必要な駒を持つには2回転させる必要があり、8方向からの飛打角打を実現させた。
長編部門:久保紀貴 作(パラ11月号(728号)、大学院)
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「LCM」 44歩、53玉、71馬、62香合、同馬、同飛、43歩成、同玉、46香、45角合、同香、同角、
21角、32香合、同角成、同飛、44銀、34玉、37香、36角合、同香、同角、35銀、43玉、
44歩、53玉、71角、62香合、同角成、同飛、55香、54角合、同香、同角、43歩成、同玉、
21角、32香合、同角成、同飛、46香、45角合、同香、同角、44歩、53玉、71角、62香合、
同角成、同飛、43歩成、同玉、44銀、34玉、37香、36角合、同香、同角、35銀、43玉、
21角、32香合、同角成、同飛、44歩、53玉、55香、54角合、同香、同角、75角、64香合、
同角、62玉、82角成、65角、64香、63香合、同香生、同玉、64香、53玉、71馬、62香合、
同馬、同飛、43歩成、同玉、45香、33玉、34歩、22玉、23銀成、同玉、15桂、14玉、
23桂成、同玉、24歩、22玉、12と迄101手。
最小公倍数原理を実現した第一号局。 タイトルのLCMは最小公倍数「Least Common Multiple」の略語。
2手進めた局面で82の馬が持駒なら75角と打って収束に入れるのだが、それをいかに実現するかがテーマになっている。
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