今回は初登場、大崎壮太郎さんの作品を紹介しましょう。
大崎さんは最近風みどりさんの掲示板で作品を立て続けに発表されました。詰パラへの投稿もいくつか届いています。
3×5の密集形を飛角4枚が取り囲みますが、なかなか駒が連携してくれないようです。いったいどのように切り崩していくかがポイントとなります。いちばんのヒントはタイトルでしょうか(^^ゞ
15手詰です。
初手25馬とすると17玉、16馬、同玉、25龍、17玉、16龍、同玉、17香、同玉などと進んで王手がかからなくなってしまいます。そこで25龍から香を入手して、17香と捨てるのが第1のポイントとなります。
初手から25龍、17玉、16龍、同玉、17香、同玉、
馬の利き筋に入れてしまえば、本作の目玉ともいえる花火が打ち上がります。香、香と小さく上げておいて、最後にどどんと飛車とはうまくできたもの。
以下21香成、35歩、22香成、26玉、27飛、16玉、23飛成(下図)、17玉、27龍まで15手。
図の手前で24飛などと躊躇するとすかさず27合で麻痺させられます。
また9手目26香!という手もありますが、27桂、同飛、16玉、47飛、27桂、同角、26玉として逃れ。大駒は近付けて受けよ、とはよくいったものですね。
易しい作品ながら狙いがうまく表現されており、またその狙いが解答者にストレートに伝わっていく……こういう作品を創作することは難しく、作者の実力の一端をかいまみる思いです。
作者はまだ高校生とのこと(でしたよね?)。今後の活躍に期待しましょう(^-^)
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