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前回に続いての登場となる大崎壮太郎さんの作品です。

TOYBOX第5、6、11話に続いての桂馬乱舞シリーズ?です。

仕組みとしては第5話の「桂馬乱舞T」とほぼ同様です。桂馬による玉操作の合間に左下の飛角4枚をうまくほぐしてみてください。
25手詰です。


上でも述べましたが、右上部だけで駒を動かしても大した結果は得られませんので、左下部の大駒4枚をどのように利用するかが解図のポイントとなります。

初手から13桂不成、11玉、21桂成、同玉、33桂、11玉、18飛(下図)、

初形から桂を捌いて、うまく飛車を転回できる形をつくって18飛が第一の鍵。

これで99角で王手できるようになります。

図以下18同と、21桂成、同玉、13桂、11玉、76香、

77香が移動したことで、さらに87飛が移動できるようになります。

76香以下99と、21桂成、同玉、33桂、11玉、17飛、

この飛車がいなくなれば、98角で王手ができるようになります。このときに注目したいのは76香の動き。盤上で唯一意味の分からなかった71銀が、ここにきて役に立つというわけ。

17飛以下17同と、21桂成、同玉、71香成、98と、22銀まで25手。

一つ一つの謎を解いて扉をこじ開けていくような印象は、まるで迷宮を突きぬけるかのようですね。あれだけ重く見えた初形も詰上りでは小駒だけになっていて、これも解後感を良くしています。

盤上を広く使って、飛角桂香、いわゆる飛び道具の動きがこれだけ鮮明に描き出された作品も珍しいと思います。
次作に持駒制限の好作が届いていますので、お楽しみに!

 

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