> サイト一覧 > 読み物 > 私のベスト10スペシャル / 第10回 畠山広吉(後)
 

第6番 詰将棋パラダイス S58・12

28桂、同歩成、27金寄、同と、28桂、同と、17金、25玉、37桂迄9手詰。
9手詰競作展に出品して、順位も三十九題中の二十位前後と不評でしたが、なぜか私は一番好きです。
28桂、同歩成、と歩を成らしてからの金捨が、詰将棋でないと味わえない妙味があるからです。
詰将棋なら当然の手だ、と言われれば一言もありませんが……。

第7番 詰将棋パラダイス S60・6

46馬、同玉、45馬、同玉、36金、55玉、35飛成迄7手詰。
攻方59歩がなんとも目障りです。手順は連続馬捨が主眼で、特に3手目45馬は主力に見える駒なので効果一本の感じ。
蛇足乍ら詰上りは左右対称です。

第8番 詰将棋パラダイス S60・12

32香成、同玉、33飛、22玉、34桂、同銀、24飛、12玉、13飛成、同玉、22飛成迄11手詰。
香を飛に打ち換える初手はよくある手筋で、狙いは5手目34桂と捨て、同銀にせまい所から打つ24飛です。
以下は角先の飛を捨て、角筋に飛が成る迄ですが24飛打ちには今もホの字です

第9番 詰将棋パラダイス S62・2

33角、54玉、55金、同龍、44角成、64玉、53馬行、同龍、65金迄9手詰。
棋力十級(自認)の身では中編の創作はおろか、解答も精一杯頑張っても高校が限度です。
投稿作品もほとんどが幼、小、向けですので、中学では数局しか入選していませんが、その数少ない中で本局はタッチの差で首位に入選しました。
9手詰特集であったのも幸いしたかも知れません。
やっぱり首位(私には数える程しかないので)ってうれしいですね。
ヤッターという感じ。
初手限定の角打ちから龍を呼び込んでのカラ成り、又その馬を押し売りする。と構想通りに出来てどうにか人前に出せるような代物と自負しています。

第10番 詰将棋パラダイス S63・1

43飛、31玉、21金、32玉、42飛成、同玉、43金迄7手詰
最後にこんなメンコイ(秋田弁で可愛いの意)が出て来ました。
作者「恥をかくだけだから出るのはやめなさい」
メンコイの「僕だって息子だぞ」。こいつめ勝手にしろ。
初手に打った飛を5手目に成り捨てる。軽いところが気に入ってます。

以上が私のベスト10ですが、入選六十回を超えてもこんなものしか選べないという事は、いかに駄作ばかり創って来たかを語っているようで、穴があったら入りたいぐらいです。
でも非力は非力なりに、コツコツと努力を重ねてこの道を楽しみたいと思いますのでよろしくお願いします。
最後に駄作川柳?一句
友がいる道づれがいる詰将棋(パラダイス)

 

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