> サイト一覧 > 読み物 > 詰将棋オモロ講座 / 第9回 〜限定打〜
 

▲マニ夫「なんぞオモロイことないんかのう。バクチで大損するわ、最近ロクなことない!」
△白人「そういう時は詰将棋だよ。で、他にも色々あったわけ?」
▲マニ夫「うるさい。早よオモロ講座やれや!」
△白人「ボクがやるわけじゃないけど、今日は“限定打”がテーマだね」

[第1図]

▲マニ夫「これが何やっちうねん?」

【正解】
31飛、12玉、32飛成、22合、24桂まで5手詰

初手飛打ちはココでないとダメ。41以遠では捕まりません。
△白人「どこからでも打てそうな局面でココしかダメ、というのが限定打っていうことか」
うーむ、それにはちょっと不適切なサンプルだったかもしれませんね。それじゃ、もっと適切なんものを……。

[第2図]

【正解】
32角、@22玉、23角成、21玉、32飛成まで5手詰
@31玉は43角成、22玉、32飛成。

△白人「これも短く打たなきゃダメってことね」
▲マニ夫「こんなんで限定打とは言わせんでェ!」
普通の短打でしょうかね。
では、次を。

[第3図]

ちょっとはそれらしい図でしょうか?
▲マニ夫「これは限定打やのう」

【正解】
43角、12玉、32飛成、22合、34角成まで5手詰

初手54〜98と遠くから角を打つと、今度は角を引き戻す筋に44の銀が利いてきます。従って43角の“限定打”。
今度は、もうちょっと遠くから打つやつを……。

[第4図]

△白人「これはどこから打つのかな? 89角で合駒を稼ぐ!」
▲マニ夫「それは21玉と逃げられて、全然話にならんわ」

【正解】
45角、@同龍、24桂、21玉、32龍まで5手詰
@21玉は54角と龍を取って詰み。

初手23角は13玉で詰みません。これは三間離した限定打でしたね。(※1)
では次はどうでしょうか?

[第5図]

△白人「逃げられそう。結構難しいんじゃない?」
▲マニ夫「こらちょっと、長いでェ。15手かかるなァ」
52や15からの飛車打ちでは、スルリとかわされそうですね。

【正解】
92飛!、31玉、22香成、41玉、32成香、51玉、42成香、61玉、52成香、71玉、62成香、81玉、72飛成、91玉、92香まで15手詰

△白人「なるほど! 思いっきり遠くから打つのか!」
こういう最遠打もあります。手数は長いけれど、意味付けは簡単ですね。
なお、2手目43玉では42飛成までで、上部へは逃げられません。

※1:掲載時は42銀→41桂だったため、初手より23角、13玉、41角成以下の余詰があった。今回の図はその修正図。

 

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