| ▲マニ夫「なんぞオモロイことないんかのう。バクチで大損するわ、最近ロクなことない!」△白人「そういう時は詰将棋だよ。で、他にも色々あったわけ?」
 ▲マニ夫「うるさい。早よオモロ講座やれや!」
 △白人「ボクがやるわけじゃないけど、今日は“限定打”がテーマだね」
 [第1図]
   ▲マニ夫「これが何やっちうねん?」 【正解】31飛、12玉、32飛成、22合、24桂まで5手詰
 
 初手飛打ちはココでないとダメ。41以遠では捕まりません。
 △白人「どこからでも打てそうな局面でココしかダメ、というのが限定打っていうことか」
 うーむ、それにはちょっと不適切なサンプルだったかもしれませんね。それじゃ、もっと適切なんものを……。
 [第2図]
   【正解】32角、@22玉、23角成、21玉、32飛成まで5手詰
 @31玉は43角成、22玉、32飛成。
 
 △白人「これも短く打たなきゃダメってことね」
 ▲マニ夫「こんなんで限定打とは言わせんでェ!」
 普通の短打でしょうかね。
 では、次を。
 [第3図]
   ちょっとはそれらしい図でしょうか?▲マニ夫「これは限定打やのう」
 【正解】43角、12玉、32飛成、22合、34角成まで5手詰
 
 初手54〜98と遠くから角を打つと、今度は角を引き戻す筋に44の銀が利いてきます。従って43角の“限定打”。
 今度は、もうちょっと遠くから打つやつを……。
 [第4図]
   △白人「これはどこから打つのかな? 89角で合駒を稼ぐ!」▲マニ夫「それは21玉と逃げられて、全然話にならんわ」
 【正解】45角、@同龍、24桂、21玉、32龍まで5手詰
 @21玉は54角と龍を取って詰み。
 
 初手23角は13玉で詰みません。これは三間離した限定打でしたね。(※1)
 では次はどうでしょうか?
 [第5図]
   △白人「逃げられそう。結構難しいんじゃない?」▲マニ夫「こらちょっと、長いでェ。15手かかるなァ」
 52や15からの飛車打ちでは、スルリとかわされそうですね。
 【正解】92飛!、31玉、22香成、41玉、32成香、51玉、42成香、61玉、52成香、71玉、62成香、81玉、72飛成、91玉、92香まで15手詰
 
 △白人「なるほど! 思いっきり遠くから打つのか!」
 こういう最遠打もあります。手数は長いけれど、意味付けは簡単ですね。
 なお、2手目43玉では42飛成までで、上部へは逃げられません。
 ※1:掲載時は42銀→41桂だったため、初手より23角、13玉、41角成以下の余詰があった。今回の図はその修正図。   |