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       ▲マニ夫「2ヶ月も休みやがって、どないなっとんねん!」 
        △白人「まあ、全国大会や看寿賞の記事やらいろいろあったんだからしょうがないじゃない」 
      [第1図] 
           
      ▲マニ夫「これ(第1図)はなんや、有名な5手詰やな」 
        △白人「23銀、13玉、12銀成、同玉、23金まで」 
        ▲マニ夫「正解や。この図をベースに色々考えられんか、と思っとんやけどな」 
        △白人「何をどうするの?」 
        ▲マニ夫「ごちゃごちゃ言うな。例えばこれを、ちょっと変えてみて、第2図にしてみたとするわな」 
      [第2図] 
           
      △白人「これも同じようにするのかなァ」 
         
        23銀、13玉、12銀成、同玉、23金、11玉、12香まで7手詰 
         
        △白人「あんまり面白くないけどね」 
        ▲マニ夫「ま、詰将棋としては成立しとる。どうせこの手順なら、第3図の方がマシかも知れんな」(第2図と同手順) 
      [第3図] 
           
      △白人「駒取りが無いだけ、まだ感じはいいね。でも、初手24香で詰んでない?」 
        ▲マニ夫「それは31玉で届かん」 
        △白人「3手目14銀成は?」 
        ▲マニ夫「同玉、19香、15歩合、25金、13玉でやっぱりダメじゃ」 
        △白人「なるほど。じゃ、こういうのはどうかな。持駒の香を桂に換えてみるのは」 
      [第4図] 
           
      ▲マニ夫「ほう、なかなかオモロイこと考えるやないか、素人の割に。えーと9手詰か」 
         
        23銀、13玉、12銀成、同玉、24桂、22玉、23金、11玉、12金まで9手詰 
         
        △白人「余詰はないかな」 
        ▲マニ夫「ない、大丈夫や。しかし、あんまりほめられたもんやないな。第1図に戻って、これから逆算してみる方がエエかも知れん」 
        △白人「逆算?」 
        ▲マニ夫「そうや、例えば2手逆算してみると…」 
      [第5図] 
           
      △白人「ははァ。歩の成り捨てが入るってわけか」 
         
        22歩成、同玉、23銀、13玉、12銀成、同玉、23金まで7手詰 
         
        ▲マニ夫「もひとつやなァ。もっと凝ったモンにしてみよか」 
      [第6図] 
           
      14香、同飛、22歩成、同玉、23銀、13玉、12銀成、同玉、23金まで9手詰 
         
        △白人「うん、なんか詰将棋らしくなったねェ」 
        ▲マニ夫「どないじゃ! 22歩成から入って、同玉、23銀、13玉、14香やと、24玉と逃げられてしまうから不成立」 
        △白人「7手目14銀成と飛車を取るのは?」 
        ▲マニ夫「同玉、25金、13玉、23飛、12玉で詰まん。このように基本形から発展させて作れるということや」 
        
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