[第1図]
▲マニ夫「ここから合駒を読んでみてみィ」
△白人「合駒っていうだけで難しいよ。で、ここから詰将棋になってるっていうの?」
▲マニ夫「一応そうなっとる」
△白人「13玉と逃げるのは23飛、14玉、12龍で詰みだよね」
▲マニ夫「そやから合駒から読めって親切で言うたっとるんや!」
【第1図以下】
@22金合、14飛、A13桂合、24桂、11玉、13飛成、同金、B23桂、同金、12桂成まで
@22銀(角)合は、Bで12桂成まで。
A13歩合は、Bで12歩以下同手数駒余り。
△白人「合駒が2回もあるなんてヒドいよ」
▲マニ夫「まあそう言うな。この形は一つの慣用句みたいなものになっとるから、よう覚えとけ。作例も結構多いからな」
△白人「じゃ、この筋を知ってる人はこの図を見ただけでピンとくるってわけ?」
▲マニ夫「見た瞬間やな」
△白人「初手は、どっかから飛車が成ってくるようにしなきゃねェ」
▲マニ夫「例えばこうやろな」
[第2図]
△白人「なるほど。でもこれ、14飛打は詰まない?」
▲マニ夫「13桂合と合駒すれば同じように32飛成と手順前後で詰むけど、22玉または21玉と逃げてアカンな」
△白人「もう少し逆算すると、どうなる?」
▲マニ夫「捨駒から入るか」
[第3図]
△白人「12銀、同玉以下だね。12銀を同飛と取ると31龍、21合、23桂までか」
▲マニ夫「ちょっと味のエエ変化やろう」
△白人「33龍を飛車にすると、どうなるかな」
[第4図]
▲マニ夫「12銀、22玉、23銀成、11玉、12成銀か。なるほど、これでも詰将棋にはなっとる」
△白人「でも、手数を伸ばしただけって感じだね」
▲マニ夫「第5図にしたらどうや。ちょっと紛れも増えるやろ」
[第5図]
△白人「23銀打から11玉、12銀成以下だよね。紛れって、14桂とか? あんまり考えないよ!」
▲マニ夫「そうか。ほな、とっておきのヤツを見せよか」
[第6図]
△白人「ちょっと見ただけじゃ分かんないなァ。でも、今までの話で推測はつくけど……」
【正解】
22金、同玉、23金、11玉、12金、同玉、32飛成、22金合、14飛、13桂合、24桂、11玉、13飛成、同金、23桂、同金、12桂成まで17手詰
▲マニ夫「新作とは言えんけどな」
△白人「でも、かなり詰将棋らしくなったじゃん」
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