> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 300万ヒット記念懸賞 / 第3問
 

玉方/11桂、12飛、13角、14歩、31玉、33香/攻方/21角、34桂/持駒/金銀2桂/

【作者】水上 仁

【正解】
22銀、同飛、同桂成、同玉、24飛、同角、31銀、23玉、12角成、同玉、22金、13玉、25桂まで13手。
S*2b Rx2b Nx2b+ Kx2b R*2d Bx2d S*3a K-2c B-1b+ Kx1b G*2b K-1c N*2e mated in 13.

【正解数】37名(誤解1、無解2)

★「詰将棋パラダイス」編集長の登場です。前回(200万ヒット記念懸賞)は右上4×4に収まった図でしたが、今回はさらに狭まり、3×4に収まっています。初手は43桂や、32銀から清算しての42飛などが見えますが、いずれも詰みません。正解は22銀! 飛角の利きに22銀と打ち込んで清算するのは、抵抗感のある導入です。

★玉が上に逃げるのを防ぐため、5手目は25飛が有力です。以下24歩合とされても、同飛、同角、31銀、23玉、12角成、同玉、22金、13玉、25桂まで……持駒に歩が余って詰み?? 実は、25飛には24角!と移動する受けがあります。同飛と取ると13玉で上部脱出が止められません。やむを得ず31銀から先と同じ手順をたどりますが、25飛のせいで最後の25桂が打てないのです。では、もうひとつ離して5手目26飛ならどうでしょうか? 25を空けておけば最後の25桂が打てるという目論見ですが、これには25歩合とされ、同飛、24角で、結局同じように詰みません。このように玉方の高度な受けが隠されていました。正解はタダ捨ての24飛! これで上部脱出阻止と25桂の打ち場所確保が達成できます。

南里憲司「焦点の銀打ちで、守りの飛車を入手」

kabo「23桂や43桂の筋かと思い、初手22銀は見えていたものの31への角の利きを止めることばかり考えていました。玉方右辺が広そうですが1間龍の力はすごいですね。良い意味で裏切られました。」

坂野孔一「3手目同桂成が意表を突く。」

日向野隆弘「単純に飛車を取る手順にたどり着くまで時間がかかった。2四飛を発見できたのがポイントとなった。」

★いきなりの清算が意表を突きます。

内藤英一郎「この問題は一番悩みました 二筋からというのは想像つきますが、堂々巡りをしてしましました 」

RINTARO「24飛限定打が素晴らしいです。8手目の変同が玉に瑕ですが好作だと思います。」

★8手目13玉も可。

伊原恒裕「手広い初手、のがれのワナ、狭い場所で恐ろしい作品。」

トマト使いめりるりら「詰将棋でバラす問題は意表をついてるね。」

石原 守「すぐに飛車を取るとは思いもよらなくて迷いましたが 取ってみるとすんなりと進みました」

片岡正人「初手4二銀、同飛、同桂成のときに、2一玉と逃げられると飛金銀桂を持っていても詰まないのですね。これが信じられず、長時間考え込みました。難問でした。」

宮川忠久「かなり苦労しましたが、できるだけ角を取らせないのがポイントだと分かってきました。5手目2五飛だと詰まなくて2四飛だと詰む不思議に驚き。さすが編集長と思いました。」

坂本栄治郎「2二桂成を4一玉は、駒余りの13手詰み 従いまして同玉が正解で2四飛の限定が渋い手だ」

★4手目41玉は61飛、51桂合、32角成、52玉、64桂以下、2手早く詰みます。

ひょめにん「角を活かすには、初手2二銀しかないと思いつつも、手に入れた飛車をすぐに捨てる手順になかなか思い至らず、かなり(何日も)苦戦しました。変化手順も含め、いろいろと勉強させていただきました…」

市橋宗士「5手目の飛打について解説がされると思いますが、うっかりするところでした、盤に並べて確認していたので何とか気付くことができたと思います、本当に手拍子は怖いですね、問題1に続いて3×4マス内で収束する」

青山良秀「左に逃げられそうだがなんとか捕まえられる。24飛が見事な決め手。25飛には24角ですか」

荒川貴道「初手2二銀は焦点の駒打ちであり、持ち駒で2枚ある銀から使うなど教科書通りの考え方で解きました。」

荘山「相手の駒を取る手はまず最初は読まないので、なんと難しい問題かと悩みましたが、飛車を取り24飛は素晴らしい好手でした。」

名越健将「これが一番難しかった。さすがは閣下作。」

★解答数が伸びなかった主因?

森田 正「22銀からの駒取りが指しづらかった。」

松田悠吾「意外な序にかなり手こずった。」

岡山 忍「24飛! 詰将棋ですね! 8手目13玉だと変同になるので23玉が正解でしょうか?」

★最善を尽くすと、どちらも同手数で持駒が余りません。この場合はどちらを選んでも正解。

高田 望「3手目同桂成が盲点でした。8手目13玉は25桂からでも詰むので23玉が作意ということでしょうか。そのあたりの細かいルールが理解出来おらず・・・」

野村孝二「飛で逃げ道封鎖し、角で下段に落とす、大駒の見事な活用。」

アルター「4筋に逃がすまいとしており、3手目が発見できずにかなり長考しました。23桂同桂の退路封鎖や一手目42銀の出だしを考えていました。逆に飛車取りが見えてしまえば24飛は自然に浮かぶ手でした。桂馬を残す発想は全然浮かびませんでしたね。33香の配置が歩の場合は42に飛車を打つ余詰が生じますが、こちらも面白い順でした。」

★左に何もないので、ますますこの序は指しにくいですね。

北畑和美「結構紛れが多く、難しかったです。24飛の限定打は習いある筋とは言え気分はいい。」

風みどり「もっと作品発表してほしいです。」

小林常保「4手目イで4一玉は7一飛 5一銀合 3二角成 5二玉 7二飛成 6二銀上る 6三銀 5一玉 4二金まで13手の同手数詰で桂が余る。また4手目イで4二玉は4三金 5一玉 5二飛 6一玉 7二銀まで9手早詰み 桂余る となるがこの変化手順を発見するのに手間がかかりました。本手順より難解でした。また5手目A2四飛で2五飛(2六飛〜2九飛)は2三角の移動合で詰みません。つまり2四飛の限定打がよいですネ。8手目 ロで1三玉は2五桂 2三玉 1二角成 同玉 2二金まで13手詰ですが この変化同手数詰も正解ですか?」

松崎一郎「なかなか取っ掛かり掴めず・・・バラシでしたか!吊るし桂は気持ち良い。」

★桂は早めに使いたくなる駒ですが、本作では最終手まで我慢。

久保貴史「25飛では詰まないところは買うが非限定では味が悪かった」

今野盛基「収束が変同だが実戦的に逃げました。」

NORI_560「取った飛車をすぐに捨てるのが面白い手順でした」

山口創大「この問題に一番時間がかかりました。上部脱出を防ぐために24飛までは予想できましたが、そのあとが詰まない気がして止まっていました。良作をありがとうございます。」

門田和雄「巧妙な飛打ちから角成捨ては気持ち良し」

占魚亭「退路封鎖の24飛と脱出阻止の12角成の合わせ技が光る。」

★大駒の巧みな捨て方が印象的。

→第3問解説へ進む(少々お待ちください)

 

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