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第2問:入選23回 札幌市 田利 廣 (作品成績は第5問の最後) 44飛、32玉、31銀成、同玉、A64角、22玉、42飛成、32金合、34桂、同角、32龍、同玉、44桂、22玉、31角成、同玉、32金まで17手 A53角は作意同様に進めて14手目43玉で逃れ。 ★単刀直入に言おう。本作は5手目64角が主眼である。 ★53角と一歩でも近付けるとAのように詰まない。64角なら53金と打つことができる。単純な仕掛けだが、53角〜44角成が有力そうに見えるだけにその効果は抜群だ。 作者―A64角の所、53角として44角成を見る、3手目31銀成の所、23銀成から35桂に打ち換える、などがきつい誘惑のようです。創る立場からすれば、初手が入って大満足です。 ★導入部分に関しては意見の分かれるところ。3手目からは始めたくないし、かといってこの初手も安易に取れる。田利さんが作ってこの導入しかないとなると、他にいい案も浮かびそうにないが(^^; ★インターネットの世界では「爺」という愛称がすっかり定着した田利さん。と言っても、ご本人が用いておられるだけで、実際はまだまだお若いし、それは発表される作品を見てもお分かりいただけると思う。 ★詰パラ4月号でも発表されているが、平成13年度下半期高等学校半期賞を見事に受賞! かみ「ちょっと物足りない気がしました」 加賀孝志「初手はこれしかない。角が玉の首を締めて逃げられない」 加藤清隆「解けてみればさほど難しくはないが、53角〜44角成の紛れに陥り時間がかかった」 ★作者ニヤリ。 菊地博「5手目の角打は53では不可」 詰原松子「持駒の桂が特殊な性質の駒だけに詰めにくかった」 金子恒男「34から逃げられないようにした桂捨てが、唯一の好手か?」 五茂須光「序の4手がなければA。もったいない」 ★いきなり64角でも、「物足りない」と言われそう。 今川健一「マッタをして角を打ち直す。その角が消えるのが、特に良い」 今泉京華「大して紛れがない割に、妙に詰ましにくい」 佐藤昭次「初形が44飛を指してくれ〜という顔をしていた」 市原誠「玉を詰ますには、金は必須ですね」 小林徹「有効な王手が限られているので考え易い」 真保千秋「いきなりの離し角、いきなりの駒取りを避けた導入とは思うが」 青山良秀「ポイントは合駒だけだが流れるような手順が好感」 ★手順全体はすごくよくまとまっていると思います。 天津包子「64角を見つけて解決」 梅本拓男「収束角捨てが入って引締まった」 明石顕治「そつの無い実戦型」 流「角を離すのがちょっと見えづらい。限定だと完璧でしたが…」
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