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第4問:入選8回 金沢市 宮田卓也 (作品成績は第5問の最後)

32桂成、同玉、34龍、41玉、44龍、31玉、42銀、22玉、33銀生、11玉、14龍、12金、23桂、21玉、12龍、同玉、11桂成、同玉、22金まで19手

★簡素形の本作でしたが、実は今回の目玉作品……といっても、まさかここまで高い評価を得られるとは思っていませんでした。

★問題となるのはもちろん5手目。99%の人は何の疑いもなく43龍と指したはず。以下、31玉、42銀、22玉、33龍、12玉で逃れ。これが詰まないとなれば初手か3手目が間違えている!?……という具合に泥沼に突入していきます。

★何の変哲もなさそうな5手目で44龍とはまさに奇手。先ほどの手順に持ち込もうと中合も考えられますが、43歩合、同龍以下同様に進めて、12玉に13歩がピッタリ。44龍は絶妙な位置取りで、次に33銀生と引いても右から逃がしません。収束は例の形ですが、44龍の発見に疲れたあとだと心地よいものです。

ishibon―初手から難解で楽しめました。特に5手目の龍の動きと銀の使い方に感動。最高です!

今川健一―そっと寄る44龍、意外な好手です。収束も綺麗。

★この収束には一度痛い目にあったことがあります。初心者の頃の話ですが、12玉の局面が詰むとは思えず、不詰と思い込んだというわけ。9手ひとかたまりの手順ですが、詰将棋を代表する美しい手順の一つではないかと思います。

宮浦忍―今回1番の収穫。44龍はまさに妙手。

友沢友春―5手目が盲点でした。

S.Kimura―44龍と戻る手が気付きづらかった。変化も多く楽しめた。

森田進二―43ではなく44、二間龍なんですね。二、三日ブラインドでした。

野口賢治―中合利かずで味わい深い44龍。

中道哲司―44龍の一手が見えず苦しむ。

武田静山―44龍の発見に手間取る。

真保千秋―44龍は合駒稼ぎの意味もあるが、この場面では感覚的にそっぽ。

白石連太郎―44龍とはすごい手で感心。

小林徹―不詰かと思う。シラミ潰ししてもしかしたらの5手目44龍でした。

菊地博―不詰かと思い大変苦労した。5手目の44龍が大妙手。

金子恒男―手筋を裏切るように龍が四段目をうろうろするとはまさかのまさか。

井上道宣―9手目うっかり銀成だと13玉で詰まない。

天津包子―合駒を稼ごうと44龍としたら正解だった。43龍でなく44龍だったとは、私には新手。

秋元節三―44龍とは何と非常識なことか。

★「非常識」という言葉が誉め言葉になるとは! 秋元さんらしい鋭い短評。

明石顕治―44龍が盲点でした。

 

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