> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 第6回ホームページ作品展 / 第3問
 

13金、同玉、14金、同桂、22銀、同玉、21金、同玉、12銀、同香、23龍、同銀、22歩、11玉、31龍まで15手。

【解答成績】

参加者95名中→正解85名(誤解1名、無解9名)

★距離を取って玉を眺める龍2枚。持駒が金銀5枚と豊富なので、とにかく捨てまくって龍の動ける形にもっていくのが指針です。

★初手21銀は同銀、14龍、13金合とがっちり受けて簡単に逃れ。となると上から攻めるしかありませんが、金と銀、どちらを捨てるかが第1の選択。同玉の一手に3手目の金銀捨てが第2の選択。これらの局面だけでは判断できませんから、先に進めてみます。

★5手目22銀はほぼ確定。7手目は21金か31銀ですが、31銀だと13玉と逃げられた時に持駒の銀を使い切った状況ですから詰みません。よって21金でほぼ確定。この21金に対して13玉と逃げられたとき、持駒に銀がないと詰みません。これで金銀の捨てる順番が決まりました。1手目金、3手目金、5手目銀、7手目金、残りは銀、となります。

★8手目21同玉の局面が最後の関門。23龍と切ってなんとかなりそうですが、同銀、12銀、同銀で打歩詰の形になってしまいます。ここで悩むと初手に戻って再考……となりそうです。12銀と先着するのが好手で、香をつり上げることで打歩詰を回避することができました。

★金銀の捨て順を推理させるような作品。最後に12銀の好手が出ることでぐっと引き締まりました。作者の沖さんは昭和56年頃の各誌で10作ほどの入選・採用経験があったとのこと。これを機に復活を期待したいところです。

真保「おっと12銀先着だ」

斉藤優希「金・銀の使い方がうまい」

千葉 等「7手目尻金から12銀が絶妙のコンビネーション」

★後半に良い手があると盛り上がります。

早川清一「性格の同じばかりの駒であるので、駒の位置は定めやすい傾向にある」

中村隆之「打歩回避の1二銀」

原田清実「金銀全部捨てますか!」

★捨てます!

小川千佳夫「怒涛の6連続捨駒は大変気持ちいい」

佐藤 司「決めたかったのは23龍捨て、金銀はただの脇役」

ishibon「銀を残す手順がうまい」

中嶋智志「金銀の使い分けがポイント」

原田慎一「金、銀の違いがよく表れていると思います」

小林 理「21金以下は既成手順だが、初形と持駒に作者のセンスを感じる」

★原図はちょっと問題があってお返ししたのですが、それが本図となって再投稿。お返ししたかいがあったというものです。

増田智彬「23龍の前に12銀が肝要」

谷口翔太「金銀をばらまく。景気は回復するのかな。筋が良すぎて、これは簡単」

★手筋の旨味。ベテランには食べなれた味?

中澤照夫「持駒をすべて打ち捨てる。もちろん金か銀は限定されている」

加賀孝志「シンプルな詰上り。捌きが気持よい。本当に新人?」

小林 徹「7手目21金で収束が見えた」

天津包子「12金と早く打って失敗。給付金を上手く使う」

S.Kimura「23龍切りが心地よい」

柿久桂古「金銀を惜しげも無く使う」

原 雅彦「12銀を打たずに打歩詰になると、一から考え直しますね」

★まさに泥沼化?

竹中健一「紛れが乏しい気がするが連続捨ては気持ち良い!」

山本孝志「最初に金を2枚使うのがミソ。収束で打歩詰におちいったが、先に銀を捨てて解決」

★冒頭で連続金捨ては意外だと思います。

秋元節三「持駒過多だが手順は軽快」

和田 登「龍捨て気分良い」

小島幸喜「21金から12銀のリズムがいい」

茂垣 淳「なんともいえないきれいな詰まし方です」

利波 偉「初入選おめでとう御座います。同一手順作は無いですか? 少なくとも後半十手はありそうですが……」

鈴川優希「いかにも新人さんらしい手順(ぼくもですけれど)。手順前後のできない仕組みに拍手」

弘光 弘「金銀を打ち捨てていって、使い切ってしまうところがおもしろい」

荒川貴道「詰めの形がなかなか見えなかったです」

今井秀和「銀を残すのがミソ。なかなかこの連続捨駒は実現できるものではないと思うので作者のセンスの良さを感じる」

坂本栄治郎「玉を11に追い立てるのがおもしろい」

坂野 均「9手目が打歩打開の好手。ここは龍を突進させたくなる」

★手順前後の罠。

小峰耕希「9手目と11手目の手順前後が利かないのが良い所」

佐藤次衛「金打ちが先行して、9手目の12銀は見事。本当に初入選なのですか……」

★上記のように30年ほど前に他誌入選歴をお持ちです。

天野秀紀「どこから手をつけてよいのかわからず。最後詰み形はわかったがそこまでたどり着くのに大変だった」

田辺尚弥「手筋物として高い水準に達した作品だと思います」

ss「サンドバッグを打ち抜くような、ハードパンチの連続」

あいうえお「ようやく12銀に気づいて解けました。そこまで手放してから、とは思いませんでした」

たくぼん「持駒全部捨てるとは恐れ入った」

安原嗣治「豊富な持駒を捨てて玉は下段へ……。12銀からの収束は手馴れたもの」

片山 知「9手目12銀、こんな手が実戦で指せたらかなりかっこいいですね」

★自慢の一手になりそうです。

凡骨生「金銀を巧みに打ち分ける」

山村 政「9手目の銀打ちがちょっとしたアクセントになっている」

小野寺達也「21金〜12銀の連携に意外性があってよかった」

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