> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 第7回ホームページ作品展 / 第3問
 

玉方/11歩、12玉、25銀/攻方/34飛、42銀、43馬/持駒/香/

21馬、同玉、24香、23銀合、同香生、12玉、22香成、13玉、23成香、同玉、
33銀成、12玉、23銀、13玉、22銀生、12玉、23成銀、同玉、33飛成、14玉、
13龍まで21手。
+B-2a Kx2a L*2d S*2c Lx2c= K-1b L-2b+ K-1c +L-2c Kx2c
S-3c+ K-1b S*2c K-1c S-2b= K-1b +S-2c Kx2c R-3c+ K-1d
+R-1c mated

【解答成績】全問参加者46名中→正解41名(誤解0名、無解5名)

★初手32飛成は22歩合でびくともしませんので、1筋に15香か、21馬と捨てて2筋に24香かの2択です。まず15香から考えてみましょう。下手な合駒をすると詰んでしまいます。唯一逃れるのが、14桂合!、同香、同銀、同飛、23玉!という手順。これで詰みません。正解は馬をあっさり捨てての24香のほうでした。対して12玉は32飛成〜23龍で簡単ですから、23地点に合駒をし、それを香で取らせて12玉で逃れるというのが玉方の秘策です。(玉方の利きのないところへの合駒を、特に「中合(ちゅうあい)」と呼びます。)ただし、合駒の種類に注意が必要で、歩合などは31飛成、12玉、32龍という手があります。この32龍を防ぐために、合駒は斜め下に利く必要があります。

★中合(角か銀)を取って、22香成に13玉の局面。中合が角だったら、ここで35角と打てます。22玉は33飛成以下、24歩合は33飛成以下、いずれも早く詰むため、これで4手目は23銀合であったことが判明しました。以下は銀で形を作り、龍で止めを刺す収束となります。

作者―32にきかす意味付けの銀中合。簡素だけが取り柄。

★3手目に香を打ち、5手目に香不成、7手目に香成、9手目に成香捨てと、1枚の香を立て続けに様々な形で活用するのが面白いところ。銀中合を軸に、軽快な手順を見せてくれました。

あいうえお―たぶんこれで正解手順だと思いますが、この形でこんなに手数がかかるとは思いませんでした(ひえー!)。

海賊王―シンプルさに好感。

永島勝利―初手15香の紛れにはまってしまいました。

★限定手順で逃れるため、嵌ってしまうところです。

はやし―簡素で軽くて好手数。ぴったりの選題ですね。

山下誠―大道棋的な銀の中合に一旦停車させられる。

谷口翔太―24香打に応えての23銀の中合が作者の狙い。以下の纏めの巧みさにも感心。

有吉弘敏―簡素な図で好感が持てます。

名越健将―初手に仰天の馬捨て。以降もうまくまとまった。

占魚亭―軽快な捌きに癒されました。

竹中健一―いきなり初手がすごい!

やまかん―まとまりはある。

嵐田保夫―中合に角か銀かの選択だけでこれしかないという一本道だが、たまにはこういう軽快作もいい。

加賀孝志―小駒図的味。しかし銀合を中心に旨くまとめた。

川島敏嗣―導入は定番。最後は成銀捨てから飛成できれいな詰。

小林徹―出来る手は限られていてもすべての変化を読まされたようです。

★作者も解答者も満足(^-^)

小山邦明―4手目の中合は大道棋の雰囲気でした。

鈴木彊―21馬と捨て24香に銀の中合。簡単に詰むのかと思ったらドウシテドウシテ、ぬらりくらりと玉の逃げの旨さは楽しめます。

★銀が手に入れば簡単そうですが、そこからの粘りも見もの。

須川卓二―簡素がいい。

竹園政秀―形良のみ。

竹村孔明―初手15香を考えてしまいました。

千葉等―初手馬捨てが判ると後は合駒選び。

中沢照夫―大道棋と手筋物の融合。

原田雄二―4手目23銀合が最長ですね。

水野修―きわどい手順の好作ですね。

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