> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 第7回ホームページ作品展 / 第4問 |
54金、同香、53馬、同香、43桂成、同桂、33銀生、45玉、36銀右、55玉、 【解答成績】全問参加者46名中→正解26名(誤解15名、無解5名) ★作者名からしてほぼあぶり出し確定です。初形を見ると73飛がよく利いているので、まずはこの飛車を封じてしまいましょう。金捨て馬捨てとしてみると、4手目同飛は同銀不成、同玉、83飛成、64玉、63龍、55玉、65飛以下。よって同香と取るしかなく、これで73飛は封印完了です。5手目すぐに33銀不成は作意同様に進み、43地点が空いているため詰みません。どうせ取られる桂ならば、成り捨てて穴埋めに使っておくのが得策です。8手目は55玉と逃げたほうが銀を呼ばない分、有利に見えます。実際には後に56歩と打つ手が生じ早詰。「45玉、36銀右」の2手を入れておき、打歩詰で逃れようと企んでいるわけです。
★さて、いよいよ問題の局面にやってきました。図で64玉は75金、63玉、73歩成以下簡単です。そこで合駒ですが、65合、同飛、同玉、75金、55玉と進んで、取った合駒を打てば詰み。しかし唯一歩合だけが打歩詰の禁手となっています(上記「45玉、36銀右」の効果)。以下、33銀を歩に打ち換えれば33馬が可能となり、見事にあぶり出しが完成しました……という誤答が続出してしまいました。 ★図での正解は75歩合! 64玉と逃げた時に75金と指せなくすることで、2手の延命効果があるのです。解答者の1/3が引っかかるという結果になりました。 ★打歩詰に誘う8手目45玉、延命効果の75歩合。これらをあぶり出しに盛り込んであり、作者の持ち味が十分に引き出された作品と言えるでしょう。最後に詰上り図をご覧ください。
作者―詰上り「15」のあぶりだしです。2015年ではなく12年前の平成15年の年賀詰です。 海賊王―きれいなあぶり出し。 永島勝利―典型的なあぶり出しといった作品。 はやし―最近の2桁の数字シリーズですね。安心して進められます。 谷口翔太―作者名、初形の駒配置から曲詰を予想。大当たり。75歩の中合に作者の創作力を感じます。 名越健将―43桂成や75歩中合など、いつもながらよく入るものと感心しきり。 占魚亭―岡本流不成入り炙り出し、今回は15が完成。力の抜けた手順で解後感がいい。 ★詰将棋パラダイス本誌に発表されている作品よりは軽めで、この軽快さが心地よいですね。 服部卓磨―15の文字がお見事。 竹中健一―15回記念にとっておきたい作品!! 加賀孝志―まさか15の字が飛び出すとは。初手からゆるみのない手順、中合も入り成功。 川島敏嗣―序盤は84飛活用の下準備、その飛も1歩を入手した後、あっさり捨てて「15」が出現。 小林徹―曲詰と見て続きそうな手を追うとドンピシャでした。 小山邦明―84飛をどのように活用するかで悩んだ。 鈴木彊―内容の素晴しさは勿論ですが終図の見事な曲詰“15”(2015年)完成。おまけに都詰です。拍手拍手。 ★誰もがそう思うところですが、ハズレでした(^^; 須川卓二―やっぱり53馬が決断の一手。 ★玉方の飛を止め、攻方の飛に活用の道をあける、一挙両得の一手でした。 竹園政秀―あぶりだし15。 千葉等―詰上り「15」、歩中合が見所。曲詰はやはり楽しい。 西野かな―詰上りは「15」なのに、手数は……やはり違いました。 原田雄二―2015年の15出現。 水野修―スラスラ手が進む軽快な作品でした。 ■第5問へ■
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