> サイト一覧 > 詰将棋を解く > 第7回ホームページ作品展 / 第5問 |
32銀不成、同玉、43金、23玉、33金、14玉、44飛成、34香合、同龍、15玉、 【解答成績】全問参加者46名中→正解39名(誤解2名、無解5名) ★初形から受ける印象が軽く、しかも初手はほぼ2択ですから、思わず手を出してしまうことでしょう。まず、初手34銀不成は12玉ともぐりこまれて手が出ません。正解の32銀不成なら12玉には11金〜31飛成で簡単です。他の変化も確認しておきましょう。2手目同歩は34角成、14玉、25金、同香、24金以下。14玉は15金、同玉、16金、14玉、44飛成、24歩合、25金まで。味があります。 ★3段目に守りの飛車が利いているので、3手目43金は必然の着手。これをすぐに33金とすり寄ります。対して同玉なら34角成、32玉、42金、21玉、31飛成まで。24玉は25金、33玉、43飛成まで。12玉は11金、同玉、31飛成、21歩合、22金まで。やはり味があります。 ★8手目34香合がこれまた味ある受け。合駒を龍で取らせて、52角の筋を止めてしまおうという狙いです。合駒の種類ですが、歩は二歩。他の合駒は15手目に取った駒を打って(例えば26桂や25銀)早詰です。頭に利く駒は不利そうに感じるところなので、香合は意外性があり、良いスパイスになっています。以下は収束。香が歩に換わって生じた打歩詰局面を馬捨てで打開するおまけつきで、どこまでいっても味があります。 作者―何となくできてしまった作品。特に狙いはない。 ★作者のコメントの通り強烈な狙いは感じられません。しかし、手順全体に染みわたった「味」を十分に堪能できる作品。これほど軽妙洒脱な作品に出合えるのは珍しいことだと思います。 海賊王―易しいがうまい捌き。 永島勝利―初手が34銀でないのが最大の売り。 はやし―銀が邪魔なのは一目だが、金に打ち換えるのは意外。そこからも長い。 山下誠―打った金を寄って、最後に引く。中合も入ってスマートな構成。 ★金が2回動くのは面白いですね。 谷口翔太―作者は元パラ誌の編集長。お元気そうで、なにより。邪魔な銀を捌いて44飛成に34香の中合。大駒が消えての終局も、お見事。 有吉弘敏―34桂中合の19手と最後の最後まで思い込んでいて、きれいな作品という評まで書きましたが、解答を送る直前に4番が21手なのでおかしい……と思って考え直しました。香中合は頭香で早いと勘違いしてしまってました。 名越健将―打歩誘致になるとは……。一種の持駒変換作となっている。 占魚亭―43銀を金に換える、序のさりげない打ち換えが素晴らしいですね。 服部卓磨―44飛成以降簡単に詰みそうなのに2度の合駒でしぶとかった。 竹中健一―これはサービス問題ですね! やまかん―序がいい。収束はちょっと物足りない。 嵐田保夫―個人的には43から33への金の滑らす味が好み。中合からの仕上げも見事。 加賀孝志―歩詰回避も含まれておりスッキリ小駒の詰上り。解後感のよい作、楽しめました。色々な手筋がまざっており、頭の回転よくなりました。 川島敏嗣―11手目24龍捨てから34角成で寄せにめどが立ち、最後はこたえられない25馬捨て。 ★攻方は大駒を2枚とも捨てているので、実にすっきりします。 小林徹―もっと早く詰みそうな初形ですが意外と長手数。 小山邦明―金銀の細かい動きと飛角捨てがうまくミックスしている。 鈴木彊―こんな簡素な初図から好手妙手が続出。よく手があるものです。収束もピッタリでした。 須川卓二―序の金打ちが止めまで利いてくる構成は見事です。 竹園政秀―香中合良。 竹村孔明―最後は易しく気持ちいい問題でホッとしました。 ★誌上出題分の最後が本作。楽しんでいただけて何よりです。 千葉等―中合の香を取り龍を捨てる所がミソ。 中沢照夫―43銀を金に打ち換えると急に展開が開ける。あとは玉方の粘りが読みどころ。 西野かな―長い休養がプラスに作用したのかな? 洗練されていますね。 原雅彦―22香がよく利いていた。 原田雄二―8手目34香合が最長ですね。 水野修―怒とうの収束が爽快ですね。 ■第6問へ■
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