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平成19年度看寿賞の速報です。
選考結果などの詳細は、詰将棋パラダイス2008年7月号(7月1日発売)をご覧ください。


短編部門:武 紀之 作(パラ615号、C級順位戦)

36馬、同金、58桂、45玉、34角、同玉、46桂、同金、33飛、45玉、43飛打、同歩、34飛成、同玉、35金まで15手詰

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この初手を見よ。
「36飛と打って開き王手」、「何か工作をしてから45馬」、ほかにも多くの幻が現れては消えていき、その正体はちらりとも顔を見せない。意味もわからず、手応えもないままに踏み込まざるを得ない36馬。噴出する変化と、見えない未来。そこから紡ぎだされる作者渾身の15手は、解く者を、そして見る者をことごとく驚嘆させた。
看寿賞初受賞。


中編部門:該当なし


長編部門:添川公司 作(近代将棋平成19年6月号、冬の詰将棋)

「阿修羅」

66金、44玉、45歩、同玉、36龍、同玉、58馬、37玉、47馬、28玉、46馬、29玉、49飛、39飛合、同飛、同玉、33飛、29玉、56馬、18玉、38飛成、17玉、47龍、18玉、58龍、17玉、67龍、18玉、78龍、17玉、87龍、18玉、88龍、28飛合、同龍、同玉、55馬、29玉、49飛、39飛合、同飛(以下馬ノコで92歩を取り、16馬以下収束に入る)、以下365手詰

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中央にぽっかりと浮かび上がった玉。周囲を取り囲む敵を前に、一騎当千のつわものが静かに佇んでいるかのような幻想的な初形である。
左上がりの馬ノコの合間に、龍ノコが組み合わさっている。が、龍ノコは1種だけではなく、縦横2種が絡んでくる。独創性溢れる構想、そしてそれをいとも簡単に実現してみせた作者の手腕は、圧倒的な支持を得た。
添川氏は昨年に続く長編賞受賞。


特別賞:該当なし

 

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