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当ホームページ管理人、須藤の作品です。

新コーナー「TOYBOX」制作にあたり、「出題作品を加藤さんだけに頼るわけには…」ということで創った中の一つで、ご覧のように第3話「飛車しかない!」と同じく後手に持駒制限があります。

後手に持駒制限を設けることで合駒などの複雑な変化を読まされることなく、スムーズに詰めることができると思います。
行って帰っての31手詰です。

(正解はこのページのいちばん下)

後手の持駒がない、ということでとりあえず29香を打ってみるとかわす一手。そこで28と右などとすると46玉と奥に引かれて17の飛車が生きてきます。しかたがないので金を捨ててみると、初形に比べて玉が左に2筋ずれた形になります。

ここまでくれば前半は簡単に進められますね。以下同様手順を繰り返して97玉まできて途中図となります。

ここから後半戦に突入。と金を上げる一手ですが、88と右では86玉、77と、同玉、68と、66玉、57と、77玉となって捕まりません。88と左〜77とが正しい順で、97玉と戻るのは88とと上がって詰み。
再び繰り返し手順が現れて、最後は飛車を取って仕上げとなります。

後手の持駒制限の意味は、香を打った時の中合いを防ぐためです。持駒制限をつけなくても同じ手順を成立させることはできますが、形も重くなり、変化・紛れがかなり複雑になるのでこの制限をつけて易しくしてみました。

引いては寄せる、波のような雰囲気を感じていただければ幸いです。

正解―29香、37玉、47金、同玉、49香、57玉、67金、同玉、69香、77玉、87金、同玉、89香、97玉(途中図)、88と左、86玉、77と、同玉、68と左、66玉、57と、同玉、48と左、46玉、37と、同玉、28と左、26玉、17と、同玉、18飛まで31手。

 

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